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学級集団タイプの動向
小学校において学級集団のタイプは「管理型」が減少し「なれあい型」が増加傾向にあります。
個人の尊重や個別支援の重要性が叫ばれる昨今を考えると、この傾向は想像に難くないかもしれません。
「管理型」と「なれあい型」はそれぞれに課題があり、学級経営としては親和型とも言われる「満足型」の学級が望ましいと考えられます。
個人の尊重と集団のまとまりが両立された、相互性・親和性の高い学級を作ることが今も昔も課題と言えます。
解説
学級集団の変化
早稲田大学の河村茂雄は、学級の状態を「満足型」「管理型」「なれあい型」「荒れ始め型」「崩壊型」といったタイプに分類しています。
そして1998年から2006年にかけて、小学校の学級集団は「管理型」が半減し「なれあい型」が1.7倍増加したようです。
一斉指導を重んじる「管理型」から、個別の配慮を重んじる「なれあい型」への移行は時代の流れを象徴するものと言えるでしょう。
移行が少ない満足型
「管理型」から「なれあい型」へと価値観が変わりつつある教育現場。
しかしながら、学級経営を行う上で望ましいとされる「満足型」は、あまり増えていない現状があります。
時代の流れは学級経営における課題を改善したというよりは、「管理型」から「なれあい型」へ課題が移行した状況と言えるでしょう。
参考資料
河村茂雄、武蔵由佳(2008)『学級集団の状態といじめの発生についての考察』(日本教育カウンセリング学会)2024年6月8日閲覧
小野寺正己(2020)『学級状態の違いが学習意欲及び学力に及ぼす影響の縦断的検討』(日本学級経営心理学会)2025年8月30日閲覧
松﨑学、瀬尾七恵、鈴木英子(2016)『小学校における「満足型」学級づくりへの試み―Q-Uアンケート結果の共有と問題解決支援を中心に―』(日本教育カウンセリング学会)2025年8月30日閲覧



