20代の半ばか後半に結婚して、30前くらいに初めての出産で最終的には子供を2人か3人・・・
女性の場合、自分の体のことがあるので、そういうふうに人生をぼんやりと考えている人はけっこういるのではないのでしょうか?
特に10代後半や20代前半の女性。
これってささやかな望みのように思えますが、考えてみるとけっこう人生早足でいかないと達成できないんですよね。
現在の日本の初婚年齢の平均は29歳だそうです。
結婚した相手とどのくらい付き合いましたかという質問に対しては平均4年。
20代半ばに運命の人と出会い、4~5年程度の交際期間を経て30手前で結婚するというのが日本の平均的な結婚パターンのようです。
さて、結婚や家庭を築く上では仕事の存在も大きく関係してきます。
そして仕事には大学や高校などの教育を受ける時期が大きく影響するわけです。
日本の大学進学率は50%以上。
短大や専門学校も加えるとその割合はさらに増加します。
多くの人が22、23歳くらいから働き始めるわけです。
学生結婚というのは少数派でしょう。
多くの人は、「仕事や経済状況が落ち着いてから」結婚を考えたいわけです。
けれど、新社会人というのは何かと忙しい時期。
仕事を初めて1年目2年目というのは周りにも気を遣うし、休みも上手く自分の力でコントロールできないことも多いでしょう。
そして20代半ばから後半。
仕事も一通り覚えて楽になったかというと、今度は中堅層として仕事が忙しくなってくるわけです。
けれど先ほどの平均交際期間を考えると、
この仕事が一番忙しい20代前半から半ばの時期に結婚を意識した恋人を見つけておかないと20代のうちの結婚の可能性はどんどん減るわけですね。
こんな風に、冒頭で述べた「20代の半ばか後半に結婚して、30前くらいに初めての出産で最終的には子供を2人か3人・・・」といった願望を叶えるには、けっこう要領よくテキパキ人生をこなさないと厳しいわけです。
あるいは学生結婚やできちゃった結婚、就職早々の結婚などちょっと周りと違う行為をしないといけないわけです。
「20代の半ばか後半に結婚して、30前くらいに初めての出産で最終的には子供を2人か3人・・・」って、地に足のついたささやかな願いなのかなあと思います。
でもそのささやかな願いを叶えるためには、周りの空気を読めたり真面目でコツコツ生きているタイプの人にとっては結構ハードモードなわけです。
「就職したけど次の日子供できてもうすぐ産休です」ということが悪いことだとは思いません。
でもそういう人が平均的な結婚生活を満喫している一方で、「今は仕事を責任もって取り組んで、落ちついたら素敵な人とゴールインしたいな」と思っているような周りのことを考える真面目な人が、そういうささやかな幸せを叶えることすらハードモードな今の日本社会ってどうなのかなあと思う今日この頃です。
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【引用・参考サイト】
『第14回出生動向基本調査結婚と出産に関する全国調査 夫婦調査の結果概要』(国立社会保障・人口問題研究所)2018年2月4日検索