カ行の構音訓練

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【構音訓練】「く」の音の聞き出し|子供の発音の指導方法

公開日:2023年9月12日

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「く」の音の聞き出し

 前回までステップで「か」と「こ」の耳の訓練が完了しました。
 波及効果が期待できるため、練習内容はさらに展開が速くなることが予想されます。

 このステップでは「く」の音の聞き出しを扱います。

 
 
 

解説

意義・意図

 「か」と「こ」でやった手法であるため、指導者も子供も双方理解がスムーズでしょう。

 「く」の音に注意を向ける練習を行っていきます。

 
 

練習方法

単発の音での聞き取り

 練習音をまずは単発の音で聞き取れるようになります。

 子供に対象の音が聞こえたら手を挙げてもらいます。

 あるいはゲーム感覚で、反復作業が必要な教材で練習音の聞き取りを行います。

 線結びのプリントの線を1本結ぶ、パズルのピースを1つ組み立てるなどです。 

 この他にもレゴブロックを1つ組み立てる、ビー玉をコップに1つ入れるなど応用がききます。

 対象の音が聞こえたらジャンプ、ケンケンパのように床に丸印やフラフープを準備してそれを跳ぶというやり方もいいでしょう。

 

無意味音節の聴取

 意味がない語(無意味音節)で聞き取る練習を始めます。

 無意味音節の語の中に、練習対象の音が含まれているかを判断してもらいます。

 例えば「えく」「みう」なら「えく」に「く」が入っています。

 2音節で慣れたら3音節、4音節と行っていきます。

 

有意味語での聞き出し

 無意味音節で十分できるようになったら、有意味語(意味のある単語)で行います。

 例えば「おく」と「あお」。

 これも同様に2音節でできるようになったら3音節・4音節へレベルアップします。

 

練習音を含む言葉を聞き出すゲーム

 例えば形が異なるぬいぐるみを2つ用意します。
 それぞれが毎回異なった単語を言っていきます。(のように指導者が演じます)

 子供に、練習音を含む単語を言ったぬいぐるみを選んでもらいます。
 例えばぬいぐるみにままごとの果物を食べさせてあげるなどストーリー性を持たせると取り組みやすいでしょう。

 この他、正しく聞き出せたら線結びを1つ進める、パズルを1ピース組み立てるなどもモチベーションにつながるでしょう。

 
 
 

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参考資料

湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年

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