特徴と年齢(質問-応答関係検査) 言葉の対象年齢考察

範列的な表現は何歳頃?|子供の言葉の発達

公開日:2026年3月28日


 
 

範列的な表現は何歳頃?

 言葉の発達において「範列的(はんれつてき)」とは、一部の語句を入れ替えているだけで文の形自体は同じ表現のことです。

 例えば「りんご食べよ~」「バナナ食べよ~」は異なる文章ですが文の形は同じであると言えるでしょう。

 範列的な発話は3歳後半頃に見られ、その後は徐々に減少していくと考えられます。

 会話のおける範列的表現から、子供の言葉の発達について考えます。

 
 
 

解説

範列的表現について

 「範列的)」とは、一部の語句を入れ替えただけで文章形式自体は同じ表現を使いまわしている発話状況を指します。

 つまり文章表現のレパートリーが少ない状態と言えるでしょう。

 定型発達において子供は1歳頃から単語を話し、2歳頃には2語文を話せるようになってくると考えられます。

 そして文章で話すことは3歳あるいは3歳後半頃から可能になっていきます。
 しかしこの時期はまだ文章での表現力が不十分であり、範列的な表現などが見られます。

 
 

子供の会話の発達

 子供の言葉の発達を見る検査の1つに、「質問―応答関係検査」というものがあります。

 「質問―応答関係検査」は幼児期の会話の能力(質問に対する応答の力)を見る言語検査です。

 この検査では幼児期の発話の特徴をいくつか挙げており、そのうちの1つが範列的な表現です。

 
 

範列的な表現の時期

 範列的な発話は3歳後半頃に見られ、その後は徐々に減少していきます。

 例えば「どうして出かけるときは家の鍵をかけないといけないのか」を子供が説明するとします。

 この場合、一般的には「泥棒が入らないようにするため」「物を盗まれない(取られない)ようにするため」などが考えられるでしょう。

 範列的な表現をする子供の場合、例として「鳥が逃げなようにする」「亀が逃げないようにする」など、「逃げないようにする」という1つの理由に主語を入れ替え複数の理由にしようとします。(結果として「鍵を閉める理由は不審者が入らないようにするため」という本質的な理由に辿り着けていません)

 このように文章レパートリーが少なく範列的な発話をする子供の場合、文脈とは少し逸れた文章の使い回しになりがちです。

 
 
 

参考資料

『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧

『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧

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