発達性読み書き障害

発達性読み書き障害児の音韻処理能力|子供の言葉の発達

公開日:2026年4月24日


 
 

発達性読み書き障害児の音韻処理能力

 発達性読み書き障害児は、音韻処理能力の低さを呈する場合があると考えられます。

 一般的に発達性読み書き障害は視覚的な情報処理の苦手さが考えられますが、音韻処理についても丁寧な解釈が必要です。

 
 
 

解説

発達性読み書き障害とは

 発達性読み書き障害とは、知的障害や自閉症スペクトラム障害など他の障害がないにもかかわらず、読み書きが著しく困難な状態のことです。

 発達性読み書き障害は視覚に関する機能障害、特に日本語圏では高次の視覚情報の処理過程に困難さがあるのではないかと考えられています。

 逆に言うと、聴覚的な情報処理は低下が見られないと考えられます。

 
 

発達性読み書き障害児の聴覚的情報の処理

 発達性読み書き障害児は、RAVLT(Rey Auditory Verbal Learning Test)(レイの聴覚性言語学習検査)において基本的には低下を示さないケースが多いです。
 つまり発達性読み書き障害児は音声言語の長期的記憶機能は比較的良好と考えられます。

 しかしながら、日本音声言語医学会の論文によると、音韻処理についてはこの限りではありません。
 発達性読み書き障害児は単語の逆唱課題や無意味語の復唱課題に(定型発達児と比較すると)しばしば苦手さが見られたようです。

 全ての発達性読み書き障害児がそうであるとは限りませんが、視覚刺激だけでなく聴覚刺激でも課題によって苦手さが見られる可能性があります。
 視覚・聴覚いずれの処理についても、丁寧な評価が必要と言えるでしょう。

 
 
 

参考資料

『LD等の用語解説』(一般社団法人 日本LD学会)2026年1月24日閲覧

『ディスレクシア』(国立成育医療研究センター)2026年1月25日閲覧

後藤多可志、宇野彰、春原則子、金子真人、粟屋徳子、狐塚順子、片野晶子(2010)『発達性読み書き障害児における視機能, 視知覚および視覚認知機能について』(日本音声言語医学会)2026年1月24日閲覧

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