家では普通なのに保育園・学校で問題が出るのはなぜ?
家では問題なく過ごしている子供でも、保育園・幼稚園や学校では問題が出ることがあります。
園や学校は家庭と異なり「対子供の人間関係」や「集団生活」があり、これらが苦手な子はしばしば家庭では見られなかった課題が浮き彫りになります。
解説
考え方
園や学校は家庭と異なり、「対子供の人間関係」や「集団生活」が発生します。
家庭という環境は(姉妹・兄弟はいるかもしれませんが)基本は親(大人)が子供のペースを配慮する「対大人」の人間関係です。
子供は家庭という安心できる環境では、自分のペースで行動できるため問題が少なくなります。
しかし園や学校では、同年代の子供達と関わりながら生活する「対子供」同士の人間関係が繰り広げられます。
子供同士の人間関係ではお互いが未熟ですれ違いがあるにもかかわらず、それでも譲歩したり納得したりしないといけないシチュエーションが多いです。
また、園や学校では先生の指示に従ったり、決められた時間に活動を切り替えたりすること「集団生活」が求められます。
家庭では柔軟に対応できても、こうした制約のある環境ではストレスや不安が生じやすくなるのは誰にでも少なからず当てはまるでしょう。
以上のように、「家では普通(良い子)なのに園・学校では荒れる」というのは表現として適切ではないかもしれません。
家庭環境での生活には対応できても(あるいは親が対応してあげれても)、集団生活ではそれ以外の多様なスキルが試され、戸惑いや困難さを示すことがあります。
実際
たとえば家では兄弟と遊ぶ際に順番を守ることができる子供でも、園では(刺激が多く)順番を待てずに泣いたり怒ったりする子がいます。
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また、家では自分の意見を伝えられても、クラスの集団活動の中では周囲に圧倒されて発言できずに我慢してしまう子もいます。
さらに、先生の一斉指示では従うのが難しく、授業や活動の途中で席を離れてしまう場合もあります。
こうした行動は家庭で見られない(見る機会がない)ため親は驚くことが多いでしょう。
そういった子供の集団生活ならではの行動を受け止め、先生達と共有して環境調整をしたり対応を一緒に考えることが大切です。
「家ではこうではない」の一点張りでは、具体的な対応には結び付きません。
まとめ
家では問題なく過ごす子供でも、園や学校では環境の違から適応の難しさを示す場合があります。
家庭と園・学校ではそもそも子供に求められるスキルが違います。
「家ではこうではない」とネガティブになり過ぎず、集団生活を新しいスキルを身に付ける環境としてとらえていきましょう。
資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧



