子供の言葉の発達と格助詞
文を作る(組み立てる)ことを専門的には「構文(こうぶん)」と言います。
子供の言葉の発達、構文の習得において助詞の理解は重要です。
助詞はそれ単体では意味はありませんが、文全体の意味や関係性を表す上で重要です。
言葉の発達と絡めながら、助詞について見ていきます。
解説
格助詞とは
格助詞とは、主に名詞に付き文中の関係を表します。
たとえば「魚が食べる」と「魚を食べる」は名詞(魚)も動詞(食べる)も同じですが、格助詞「が」「を」により異なった意味の文となります。
格助詞はこのような働きを持っています。
格助詞の種類
このページでは幼児期の言葉の発達において比較的重要な6つの格助詞を挙げます。
- 「が」(主格を表す)
- 「を」(対格を表す)
- 「で」(場所格を表す)
- 「に」(付着格を表す)
- 「から」(起点格を表す)
- 「で」(道具・手段格を表す)
助詞の使用と子供の言葉の発達
子供が助詞を含めて文を話す様子は比較的低年齢から見られますが、助詞を文法的に理解しきちんと使い分けるようになるには比較的長い期間を要します。
具体的には助詞の使用自体は2歳頃から見られますが、習得のための理解の深まりは学齢期以降にも見られます。
このため、親にとって我が子が助詞をどの程度習得・理解しているのか一見するとわかりにくいものです。
冒頭で述べた通り、子供の言葉の発達において助詞の習得は重要です。構文には助詞の正しい使用が不可欠だからです。
一方で、助詞はその他の品詞(名詞や動詞や形容詞など)と違って単体では意味を持たないため、子供がどの程度助詞のレパートリーを持ち、理解し使えているか把握しにくい側面があります。
多くの親の場合、「たまに助詞が抜けることがあるなぁ」といった漠然とした評価になりがちです。
子供の言葉の発達、成長を促す上で、その子の助詞の習得状況を正しく把握することはポイントとなるでしょう。
参考資料
斉藤佐和子(2002)『健常幼児の格助詞と態の表出 ―構文検査 (斉藤私案) を使用して―』(日本音声言語医学会)2025年12月28日閲覧

