応用行動分析(ABA)と子供の接し方

子供が教室から飛び出すとき|応用行動分析の具体例

公開日:2021年5月7日


 
 

子供が教室から飛び出すとき

 特別支援教育などの現場を中心として、子供が教室を飛び出してしまうというケースが度々あります。

 当然ながら先生はその子を追いかけるわけですが、この「子供が飛び出す」「先生が走って追いかける」といった構図がしばしば子供にとって「追いかけっこの遊び」のようになってしまい悪循環に陥っている場合があります。

 しかも先生がその子を追いかけている間、他の子の授業は中断されるわけですから泣きっ面に蜂です。

 教室を子供が飛び出した場合の対応方法を、応用行動分析(ABA)を基に考えます。
 (当然ながらABAの手法はその子の状況を踏まえた対応が前提なので、あくまで例として、現場に合わせて微調整が必要です。)

 
 
 

教室を飛び出す子へのABA的アプローチ

扉から距離のある席にする

 子供の席が扉から近い場合、当然ながら教室を出ようとする誘惑は高まるでしょう。

 物理的に扉と席の位置を離すことで、飛び出しが減る可能性があります。

 ただし席を扉から離す際に懲罰的な意味を持たせると子供は反発するかもしれないので、伝え方には工夫が必要でしょう。

 
 

明確な課題を設定し、できたら褒める

 教室から飛び出し先生から追いかけてもらうことは、ある意味で先生がその子にかまっている時間です。

 教室から飛び出すことで、その子は先生に自分を見てもらいたいという欲求を満たしている可能性があります。

 また、席に座っていられないのは今すべきことに集中できない、何をすればいいかわからないといった手持ち無沙汰の可能性もあります。

 その子が自分でできるレベルの課題に内容を設定し、それができたら十分に先生が注目して褒めてあげることで、子供の欲求は満たされるかもしれません。

 その際の課題は1つではなく、短い時間で終わる物を複数準備したほうが、最初はいいでしょう。そうしてこまめに褒めたほうが、子供の習慣をつけやすいです。

 
 

タイマーなどで時間を明確にする&休憩を設ける

 そもそも教室から出てもいい時間を設けるというのも方法の1つです。

 いきなりは45分の授業に集中できない子供もいます。

 そういう子には、保健室での休憩や、教室内の隅にパーテーションで区切った休憩エリアを設けることも対応の1つです。

 タイマーなどでまずは10分席に座って活動することを話し、時間が経てば休憩場所に行ってもいいことにします。
 その次はそれを習慣化させ、そのリズムであれば活動をスムーズにできるようにしていきます。
 そして次は15分と、少しずつ時間を長くしていきます。

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