言葉の発達と身振り
子供の言葉の発達において、適切な言葉が出ないゆえの身振り(ジェスチャー)は定型発達でも見られます。
例えば幼児期では不十分な語彙や表現を補うために、音声と一緒に身振りを行うケースがあります。
子供の言葉の発達において、身振りは発達過程に見られる特徴的な様子の1つと言えるでしょう。
解説
幼児期の会話の発達
子供の言葉の発達、とりわけ会話に着目した検査に「質問―応答関係検査」というものがあります。
この検査では定型発達における子供(幼児期)の発話の特徴をいくつか挙げており、そのうちの1つが「身振り」になります。
ちなみにここで言う「身振り」とは、頷きなど非言語的な動作全般を指すわけではありません。
事物や事態と有縁的な関係がある動作をここでは身振りと考えます。
つまり、例えば「ハサミ」をチョキの形で表すような、実際の物・事と動作の意味が関係しているものを身振りと考えます。
身振りに関する子供の様子
言語表現を補う形での身振りは、幼児期において比較的幅広い年齢で見られると考えられています。
2~3歳時点ですでに身振りが見られます。
多くのケースはそこに音声も伴っていますが、身振りのみのケースも少数ながら見られるようです。
しかし4~6歳頃、幼児期も高年齢になってくるとほとんどが身振りを行う際に音声も伴います。
例としては砂場での山の作り方を説明する際に、(山を固めるなどの表現ができず)「(身振りをしながら)こう、ぺったんぺったん」などです。
このことから、仮に言葉が出ずにジェスチャーを用いる場合でも、そこにその子なりの言葉が添えられているかは発達を見る上でのポイントと言えるでしょう。
幼児期の会話の特徴一覧
参考資料
『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧
『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧


