およそ7歳児の発達が遅れているかチェック
あくまで目安ですが、
幼児期において発達が実年齢から1年分遅れていると、要観察に至ることが多いです。
例えば7歳のお子さんであれば7歳相当の発達項目ができているかに加え、その土台となる6歳相当の発達項目ができているかがポイントになってきます。
発達の分野は非常に多岐にわたりますが、あえて大きく分類するなら、
聞いたり話したりする「言葉の発達」、
手先の器用さや運動の巧みさといった「動作の発達」、
生活習慣や対人関係(コミュニケーション)といった「非認知的発達」があります。
それぞれ見ていきましょう。
具体的な発達項目
およそ6歳児の発達
まずは実年齢のマイナス1歳分である発達のポイントを見ていきます。
- 今日の日付と曜日がわかります。
能動態と受動態の変換ができます。例えば「猫が魚を食べた」「魚は猫に食べられた」 - 自転車に乗ることができます。絵具を使って絵を描けます。
- 外出先で「待ってて」と頼むと、15分くらいは待てます。
信号に気をつけることができます。
およそ7歳児の発達
続いて、実年齢相当の発達項目を見ていきましょう。
- 「飛行機は車より速く遠くに行ける」「水筒は飲み物を運ぶことができるから役に立つ」物のメリットを論理的に表現できます。
アナログ時計を読むことができます。 - 歌のリズムに合わせてまりつきができます。
折り鶴などやや複雑な折り紙ができます。
リボン結びができます - 友達の気持ちがどうしてほしいかを察して行動するようになってきます。
自分が泣いている様子を他人に見られないようにしはじめます。
おわりに
以上のように、マイナス1歳分の発達項目がおおむねできて、実年齢相当の発達項目がだいたいできるか、できるものもあるけどできないものもあるくらいにおさまるといいでしょう。
しかしながら子供の発達は個人差がありますし、ここで挙げた項目は非常に簡易的なものなので、あくまで参考程度にしていただければ幸いです。例外は多々ありますので。
お子さんの発達について心配な場合は専門家に相談してみてもいいかもしれません。
具体的には、保育園の先生や小児科の医師、市町村の発達相談窓口などです。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧