割合の理解の発達
子供の数概念の発達において「割合」は比較的難しい概念です。
物の個数を数えること、つまり計数などと比べると、割合の理解は個人差が大きく、また習得までに比較的長い期間を要します。
以下、割合の理解・発達について見てきます。
解説
割合の概念について
割合とは要素間の関係を量化することと考えられます。
例えば100本のうち当たりが10本のくじ引きがあるとします。
このくじ引きの割合を考える場合は、当然ながら「当たりが10本」「はずれが90本」と量化し「当たる確率は10%」と要素間の関係を見出すでしょう。
こうして私達は「10回に1回は当たりそうだな」と割合を理解します。
では、こういった割合の理解はどのように発達し獲得されていくのでしょうか。
割合観念の評価課題
割合の理解に関する発達は、大きくは1要素のみを量化する段階と関係性を量化できる段階があります。
1要素のみの量化とは、「このくじ引きは当たりが100本あるらしいから、よく当たりそう」といった判断の仕方です。
関係性を量化できる段階とは、「このくじ引きは当たりが100本あるらしいけれど、はずれは1000本だからはずれることも十分ありそうだ」と判断できることです。
当然ながら前者よりも後者のほうが割合をより深く理解できていると考えられます。
割合観念の評価課題
割合の理解を見る課題として、2種類のくじ引きのどちらが当たる確率が高いかを見抜いてもらう課題があります。
くじ引きが入っている袋、袋1・袋2があります。
これらにはそれぞれ当たり(赤いくじ)とはずれ(白いくじ)が入っています。
赤と白の割合は袋1・袋2で異なります。
この割合を参考に、どちらの袋が当たりやすいかを子供に答えてもらいます。
例えば袋1「赤1本・白2本」、袋2「赤2本・白2本」であれば、当然ながら袋2のほうが当たりやすいくじ引きと言えるでしょう。
以下、この課題を通してわかる割合の発達段階をより詳細に見ていきます。
割合観念の発達段階
参考資料
伊藤朋子、椎名乾平(2013)『デザインと心理学の架け橋』(心理学評論刊行会)2024年10月26日閲覧


