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年齢別の割合観念の発達
前回までのページで割合の理解に関する発達や段階を見ていきました。
このページでは年齢別に割合に対する理解の傾向を見ていきます。
概要としては子供が就学前後から割合に対する理解が芽生え始め、中学2年生頃には計算によって割合を導き出せるようになっていくと考えられます。
解説
年少
保育園や幼稚園における年少児の多くは段階0に該当します。
つまり4~5歳頃は割合の理解はおおむね難しい時期と考えられます。
しかしながら、存在方略(当たり・はずれのくじの有無を踏まえ割合に着目する様子)を見出す子も一部見られます。
このあたりはやはり個人差があると言えるでしょう。
小学1年生
小学校1年生頃は、段階Ⅰの子が多くなります。
つまり、くじ引きで言えば「当たりの本数の多さ」に着目し、「このくじ引きは当たりやすいか否か」を考えることができていきます。
小学3年生
小学校3年生頃になると、段階Ⅱの子が一般的になっていきます。
つまり当たりとはずれ双方の本数に着目して当たりやすさを考えることができていきます。
また、少数ながら段階Ⅲの子も出現し始めます。
小学5年生
小学校5年生頃には段階Ⅱの子が半数以上を占めると考えられています。
段階Ⅲの子も珍しくないでしょう。
つまり直感でわかる簡単な割合なら理解をすることができはじめます。
計算方略を用いる子も中には出てくるかもしれません。
逆に段階Ⅰの子はほとんどいなくなっていきます。
中学2年生
中学2年生では計算方略で割合に対応できる子も珍しくなくなっていきます。
段階Ⅰの子はまずいなくなるでしょう。
全体としては、中学生2年生頃は段階Ⅱにとどまっている子と段階ⅢあるいはⅣの子がほぼ半数になっていきます。
参考資料
伊藤朋子、椎名乾平(2013)『デザインと心理学の架け橋』(心理学評論刊行会)2024年10月26日閲覧


