割合がわかるのはいつから?
簡単な「割合」を理解し判断できるのは、小学校の3~5年生、おおむね10歳前後の時期からと考えられます。
このくらいの時期であれば、「当たりが3本・はずれが4本」のくじ引きと、「当たりが2本・はずれが1本」のくじ引きのどちらが当たりやすいかを判断できると考えられます。
解説
割合の理解の発達
数概念の中でも、「割合」は比較的難しい概念です。
習得まで時間を要しまた個人差も大きいと考えられます。
割合について理解の芽生えが見え始めるのは就学前後、つまり保育園の年長ないし小学校の1年生頃と考えられています。
個人差はありますが、6歳前後の時期には例えばくじ引きで当たりの多さに着目することができ始めていきます。
つまり、下記のようなくじ引きの箱があった場合、
「赤い箱は、当たりが2本・はずれ3本」
「青い箱は、当たりが1本・はずれ3本」
赤い箱のほうが当たりやすいとわかります。
しかしながら、この時期は文字通り「当たりの本数」にしか着目できず、はずれの本数とのバランス・割合を考えることは難しいです。
「赤い箱は、当たりが3本・はずれ4本」
「青い箱は、当たりが2本・はずれ1本」
こういったケースを判断することは難しいでしょう。
関係性の量化
10歳前後になると、割合の理解に必要な2つの関係の量化が可能になっていきます。
つまり「当たりの本数」だけ、「はずれの本数」だけに着目するのではなく、「当たりとはずれの本数のバランス」に着目できるようになっていきます。
例えば先程のくじ引き
「赤い箱は、当たりが3本・はずれ4本」
「青い箱は、当たりが2本・はずれ1本」
これは一見すると赤い箱の方が当たりの本数が多く当たりがたくさんあるように見えます。
しかしはずれの本数も多いため、結果としては青い箱の方が当たる確率が高いくじ引きと言えます。
このような理解は当たりとはずれの両方を量化してその関係性を考える力が必要となります。
割合の理解の発達
参考資料
伊藤朋子、椎名乾平(2013)『デザインと心理学の架け橋』(心理学評論刊行会)2024年10月26日閲覧