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ドロップレットを通して考える発達障害児の視覚支援
「ドロップレット・プロジェクト」とは、視覚支援のためのイラスト「ドロップス」などを展開するNPO法人です。
個人的に、ドロップスはシンボル・視覚支援の教材として非常に使いやすいと感じます。
その理由は、ドロップスのイラストはシンプルで可愛らしい一方で、ある種の幼稚さが抑えられていると思うからです。
以下、第三者的な見解になりますが、ドロップスおよび発達障害児の視覚支援について考えます。
解説
発達障害児の視覚支援
発達障害児の支援や特別支援教育・療育現場において、絵カードなどを用いた視覚支援はよく取り入れられます。
視覚支援には当然ながら写真あるいは絵・イラストが必要になります。
イラストを毎回支援者が書くのは(それが数枚ならいいですが大量になれば)労力の観点から現実的ではありません。
遅かれ早かれ、イラストのライブラリ(つまり様々なイラストを備えたデータベース)の必要性を支援者は感じるでしょう。
シンボルとしてのイラスト
視覚支援において、イラストはなんでもいいというわけではありません。
視覚支援に用いるイラストには、その用途に合ったわかりやすさとシンプルさが求められます。
わかりやすさとは文字通り、その絵が何を意味しているかが一目で誰もがわかるということです。
(この観点から、絵だけでは意味がわからず文字で内容を補完してばかりの絵カードはあまり良い絵カードとは言えないでしょう)
シンプルさも文字通り、表したい情報をシンプルな絵で表現することです。
(この観点から、背景や装飾が過剰に描写されているイラストは不適切と言えます)
つまり視覚支援に用いられる「イラスト」とは、ある種の非言語的な記号であり、まさしく「シンボル」と言えます。
ドロップレットのシンボル性
以上のように、発達障害児の視覚支援において用いるイラストは、シンボルとしてのデザイン性が求められます。
つまり伝えたい内容をシンプルで(万人がわかるような)普遍的な絵で表現することが必要です。
この点から、ドロップレットが展開するドロップスは非常に使いやすい教材だと思います。
そして、ドロップスはこういったシンボルとしての機能を損なわない範囲で、ある種の「愛らしさ」を持っている点が個人的には非常に重宝すると考えます。
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