お酒に強いのは女性と男性どっちか?
個人差はあるものの、一般的には女性の身体のほうがお酒に弱い傾向があります。
例えばアルコールによる肝硬変は、女性は男性の半分の飲酒量でリスクが見られます。
解説
お酒に強いとは?
お酒に強いとは、一般的にはお酒とたくさん飲めることや強いお酒を飲めることを指すかと思います。
この「お酒に強い」ともう少し具体的に見ると、「アルコールの分解能力が高い」ということを指すでしょう。
アルコールの代謝能力が高ければ、お酒をたくさん飲めるでしょうし強いお酒を体内で分解する時間も早いでしょう。
男女で比較すると、傾向として女性は男性よりアルコールの分解能力が低いです。
数値としては女性のアルコール分解能力は男性の3/4程度です。
さらに、アルコールを分解するには肝臓の機能が必要で、肝臓の機能はある程度肝臓自体の大きさも影響します。
男性よりも身体が小さいことが多い女性は、このような点からもアルコールに弱い可能性が高いです。
このため女性は男性よりも酔いやすく、またアルコール中毒などのリスクも高い傾向があります。
飲酒と睡眠
お酒は人の眠気を誘う一方で、眠りを浅くすることは一般的にもなんとなく知られているかと思います。
寝る前の飲酒は一時的に睡眠を深くするものの、その後の睡眠を通常より浅くします。
このため一晩の中で起こる睡眠リズムが狂い、結果として浅くて疲れが取れない睡眠となってしまいます。
お酒に弱い女性は、男性よりも飲酒による睡眠の影響も受けやすいです。
これも体質にはよりますが、同じ時間に同じ量のお酒を飲み、同じ時間に寝た場合、男性より女性の方が睡眠時間が短くなる傾向があります。
飲酒と水分摂取
健康的な飲酒ためにはお酒と一緒に水をたくさん摂ることが有意義です。
水を多めに飲むことで、お酒の負担を軽くしてくれるでしょう。
目安としてはお酒1杯あたり230cc程度の水は飲むよう心がけるといいでしょう。
参考資料
『女性の飲酒と健康』(厚生労働省)2021年11月6日検索