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注意欠如多動性障害(ADHD)と反応性愛着障害(RAD)の違い
注意欠如多動性障害(ADHD)と反応性愛着障害(RAD)は異なった障害ですが、臨床的に類似した症状を呈します。
注意欠如多動性障害と反応性愛着障害の主な違いは、反応性愛着障害には比して日内変動や解離が見られます。
特に「解離」は両者を鑑別する上で重要です。
反応性愛着障害は些細なきっかけでパニック・激怒・大暴れするといった「スイッチング」(俗に言うと「キレる」)が特徴的です。
これらは解離性同一障害へ展開していく可能性があります。
解説
注意欠如多動性障害と反応性愛着障害の関係
注意欠如多動性障害(ADHD)とは、脳の機能不全などが考えられる障害です。
これに対し反応性愛着障害(RAD)とは、不十分な愛着形成によって生じる症候群です。
反応性愛着障害は他人に無関心な「抑制型」と、他人と距離が近すぎる「脱抑制型」があります。
このうち反応性愛着障害の「脱抑制型」は注意欠如多動性障害と症状が酷似しており、現場では鑑別診断が重要となります。
なぜなら対象児がADHDかRADかによって支援の方法や予後が異なるからです。
反応性愛着障害の特徴
- 夕方からハイテンションなどムラがある(ADHDは比して1日中多動)
- 不注意優勢型が多い(ADHDは混合型が多い)
- 薬物療法が中枢刺激剤は効果がない(ADHDは効果的)
- 対人関係が逆説的で複雑(ADHDは単純で率直)
- 反抗挑戦性障害や行為障害(非行)への移行が非常に多い(ADHDは比して少ない)
- 解離が非常に多い(ADHDは見られない)
注意欠如多動性障害と比較した場合の、反応性愛着障害の特徴は上記のようになります。
一見すると同じような多動・不注意でも、反応性愛着障害のほうがムラや複雑さがあることがわかります。
逆に共通する点は、多動性行動障害を示す」「不器用である」「時間管理(スケジューリング)が苦手」「整理整頓が苦手」「喧嘩が多い」などです。
反応性愛着障害とは?
参考資料
『発達障害者支援とアセスメントに関するガイドライン』(特定非営利活動法人 アスペ・エルデの会)2025年3月15日閲覧
