HSPとは?
HSPとは、非常に敏感な感覚を持っている人のことです。
「Highly sensitive person」の頭文字をとっています。
そのまま訳すと「非常に敏感な人」。
例えば、光や音などの刺激に対して非常にデリケート。
あるいはそれら刺激のわずかな違いにも気づく。
そういった特性を説明する用語としてHSPは使われます。
HSPの特徴
HSPは心理学者のエレイン・N・アーロン氏が提唱した概念です。
アーロン氏自身もHSPに当てはまるのだとか。
HSPの背景には先述の通り「刺激に対する敏感さ」があるとされています。
そのため実生活においては予定の変更に激しく動揺したり、変化に対して対応ができなかったりなど、
いわゆる他人から見たら「切り替えの難しさ」とか「こだわり」のようなものがあるように見えます。
一方で、その敏感さや繊細さを活かして細かな創作や深い探求心につながる場合もあります。
HSPの科学的根拠
人は誰でも、自分や他人を理解しようとするとき、その特性を言語化できると腑に落ちることがあります。
自分や他者の特性の理解に役立ちそうなHSPという概念。
しかし注意しておかないといけないのが、
HSPは医学的な診断名としては認められていません。
HSPは、世界で使われている有名な診断基準であるDSMやICDでは扱われていないですし、
HSPはまだ研究が不十分で医学的・科学的に充分な統計調査がされているとは言い難いです。
まとめ
HSPとは、非常に敏感な感覚を持っている人のことです。
人は誰でも、自分や他人を理解しようとするとき、その特性を言語化できると腑に落ちることがあります。
自分や他者の特性の理解に役立ちそうなHSPという概念。
一方で、HSPは正式な医学的診断名ではなく、そういう意味では「発達障害」とか「自閉症スペクトラム」と肩を並べられるほど科学的に検証されている言葉とは言えないでしょう。
いずれにせよ、世の中にはいろんな人がいますから、それぞれの多様性を認める広い価値観を持って他者を理解しようと努めたいものです。