口腔アレルギー症候群(OAS)とは?
口腔アレルギー症候群は「Oral Allergy Syndrome」の頭文字を取って「OAS」ともされます。
口腔アレルギー症候群(OAS)とは、果物や野菜で発症するアレルギー症状の1つです。
アレルギーの分類における1つの種類であり、比較的新しいアレルギーです。
口腔アレルギー症候群の解説
口腔粘膜に限局する即時型アレルギー症状を呈するのが口腔アレルギー症候群です。
つまり全身ではなく口に症状が出るアレルギーということです。
大人・子供に限らず、キウイなどを食べると口がかゆくなる人がいますが、こういった症状が口腔アレルギー症候群です。
口腔アレルギー症候群は花粉症との関連性も指摘されています。
例えば(キク科の)ブタクサに対して花粉症がある場合、メロンに対して口腔アレルギー症候群が出る可能性があります。
このように、
特定の花粉症がある場合、特定の果物や野菜で口腔アレルギー症状が出る場合があります。
口腔アレルギー症候群の実際
例えば乳児期に発症する卵アレルギーは、年齢を重ねる中で自然と改善するケースも少なくありません。
一方で、
口腔アレルギー症候群の発症時期は幼児期~成人期であり、比較的誰にでも起こりうる幅広い年齢帯のアレルギーです。
また先ほど書いたような、
乳児期に見られる牛乳・卵などのアレルギーと比べると、
口腔アレルギー症候群は比較的寛解しにくいアレルギーと考えられています。
口腔アレルギー症候群を発症した場合、基本的には除去食、つまり「それを食べない」ことで対応します。
しかしながら、
人によっては食材を加熱処理することで摂取可能になるケースもあります。
おわりに
口腔アレルギー症候群は基本的には口腔内の症状にとどまりますが、
稀にショック症状を呈する場合もあります。
そのため軽んじず、口腔アレルギー症候群らしい症状が見られたらアレルギーの検査や医師の指示をもらったほうが無難でしょう。
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参考資料
『食物アレルギー』(厚生労働省)2020年7月21日検索
『食物アレルギー診療ガイドライン2016』(日本小児アレルギー学会)2020年7月21日検索