順唱と逆唱の違い
「順唱(じゅんしょう)」と「逆唱(ぎゃくしょう)」はどちらも子供の発達を見る上でよくある課題です。
「順唱」とは言われた通りに言葉を繰り返すいわゆる「復唱」です。
これに対し「逆唱」は言われた要素を反対から言います。
例えば「2,3」と言われたときに「2,3」と言うのが順唱(復唱)、「3,2」と言うのが逆唱です。
解説
順唱課題の意義
順唱課題は単に復唱課題を言われることもあります。
順唱課題は聴覚記銘力を見る課題として用いられることが多いです。
つまり耳で聞いてそれを覚える力がどれくらいあるかを見ます。
実際の課題の例としては、「赤いリンゴ」など文を覚える復唱課題や、「2,3」といった数字の羅列を覚える数詞の復唱課題などがあります。
逆唱課題の意義
逆唱課題は一旦覚えた情報を逆から言ってもらいます。
つまり頭の中の情報を整理して別の形で再生する必要があります。
このため逆唱課題はワーキングメモリーの力が試される課題とも言えます。
逆唱課題としてよく用いられるものは、数詞の逆唱課題が挙がります。
これは例えば「2,6,4」のようにランダムな数字の羅列を提示し、それを逆から言ってもらいます。
(この場合は「4,6,2」と答えることができれば正答となります)
「りんご、みかん、バナナ」というように単語の羅列を逆唱してもらうのも逆唱課題と言えるでしょう。
また、「りんご」と言って「ごんり」と言ってもらう、単語の音を反対から言う逆唱課題もあります。
単語の音を反対から言ってもらう逆唱課題は、音韻意識の力も見る課題と言えるでしょう。
単語の音を反対から言ってもらう逆唱課題は、有意味語か無意味語かで難易度が異なります。
つまり「りんご」という意味のある単語よりも「りなご」という意味のない音の羅列の方が覚えにくいので難しいと言えます。
音韻意識における逆唱課題
復唱能力の発達
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧