医療・福祉・療育コラム

ドロップスとは? ドロップレットと視覚支援イラストの解説

公開日:2021年4月30日


 
 

ドロップスとは?

 ドロップスとは、ドロップレット・プロジェクトが作っている視覚支援のためのシンボル集です。

 発達障害児の支援や療育、特別支援教育では視覚支援が度々行われます。
 絵カードを使ったコミュニケーションやイラストで状況を分かりやすくする構造化などです。

 ドロップスはそういった視覚支援を想定したイラスト集になります。

 ドロップス(Drops)という名称は「The Dynamic and Resizable Open Picture Symbols」の頭文字からきています。

 
 
 

特別支援教育における絵カードやイラスト

 PECSをはじめ、療育や特別支援教育では絵カードやイラストを使うことがよくあります。

 インターネットが普及した昨今、画像検索やイラストの検索は行いやすく、無料で手に入る物も多く、絵カードは一昔前よりも作りやすくなりました。

 しかしながら、発達障害児支援に用いる絵カードやイラストにはいくつかコツがあり、これらを満たす絵が常にネット上で見つかるかというとケースバイケースです。

 具体的には、発達障害児支援に用いる絵カードやイラストは、1つあたり1つの情報のみで構成された情報ノイズの少ない物が好ましいとされます。(この点についての詳細は終わりの補足記事をご覧いただけると幸いです。)

 このように、療育や特別支援教育のおけるイラストの選定はそれなりの目利きが必要になります。

 そして絵カード作成において心強いのが、療育や特別支援教育を想定して作られたイラストであるドロップスです。

 
 
 

ドロップスの解説

 ドロップスはドロップレット・プロジェクトが開発したシンボル集です。

 全てのシンボルを使用するには購入が必要ですが、一部使用であればネットで無料で行えます。

 また商用利用ではなく、福祉目的の使用であれば無料で使うことができます。

 ドロップスの絵は非常にシンプルでかわいらしく、療育や特別支援教育で親しみを持って使えるデザインとなっています。

 近年は「いらすとや」など無料の素材がネット上に多いですが、これらは有名になりすぎて療育現場で使うと「無料イラスト感」が出過ぎてしまうなぁと個人的には思います。
 ドロップスは発達障害児の専門家界隈では有名ですが、一般的にはマイナーなイラストなので、そういった点も教材に使いやすいと思います。

 
 
 

補足記事

 
 
 

参考資料

『ドロップレット・プロジェクト』2021年4月3日検索

『ドロップス一覧』2021年4月3日検索

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