脳性麻痺児は将来働けるようになるか?
脳性麻痺を呈した場合、将来的に働くことは可能なのでしょうか?
こういった先々の状況を考えることを予後予測なんて言ったりしますね。
ひとくちに脳性麻痺と言ってもその症状や程度は様々で、予後予測は比較的難しいです。
しかしながら専門家による調査によると、
IQが80以上であり、正常発達とほぼ同じ時期に首すわりや歩行が可能になった対麻痺の症例は経済的に自立できるケースが比較的見られます。
以下、もう少し詳しく。
脳性麻痺児者の経済的自立に関する予後
リハビリテーション医学における脳性麻痺の予後を調査した論文によると、
- 1歳までに歩行可能になった症例の72.7%
- IQが80以上の症例の54.9%
- 麻痺領域が対麻痺の症例の66.7%
- 6カ月までに肘立てが可能になった症例の52%
- 首すわり可能になった症例の53.3%
が経済的自立が可能でした。
脳性麻痺児者の身体状況と経済的自立の予後の相関
脳性麻痺というのは人によって症状や程度が様々です。
そのため1つの条件だけで正確な予後予測を行うことは困難です。
複数の条件を踏まえて考えるのが無難でしょう。
先述の5つの条件を加味すると、相関比は0.536となります。
相関比とは2つの物事に関係があるかどうかを見る数値です。
1に近ければ近いほど相関が高い、つまり関連性があることが示唆されます。
一般に統計学において相関比は、
0.7~ 強い相関がある
0.4~0.7 相関がある
0.2~0.4 弱い相関がある
~0.2 ほとんど相関がない
と解釈されます。
上記を踏まえると、
今回の5項目はものすごく相関が高いわけではないですが、少なからず関連性があることがわかりますね。
まとめ
脳性麻痺は人によって状況が様々ですから、1つの条件だけで正確な予後予測を行うことは困難です。
複数の条件を踏まえて考えるのが無難です。
脳性麻痺を呈した場合、将来的に働く(経済的に自立する)ことは可能なのでしょうか?
あくまで目安ではありますが、
IQが80以上であり、正常発達とほぼ同じ時期に首すわりや歩行が可能になった対麻痺の症例は経済的に自立できるケースが比較的見られます。
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参考資料
『脳性麻痺の長期予後予測』(J-STAGE)2019年6月4日検索







