内閣府の調査による「障害者の状況」を参考に、障害者に関する統計をピックアップします。
1. 障害者の男女比は?
内閣府の調査によると、
性別の障害者数は、
65歳未満の場合、男性55.5% 女性44.4%
65歳以上の場合、男性47.2% 女性52.1%
となっています。
障害者数の男女比はほぼ同じであることがわかりますね。
2. 国民に対する障害者の割合は?
障害を大きく知的障害・身体障害・精神障害に分けた場合、
障害を持つ人は、日本国民全体から見ると
知的障害 3.1%
身体障害 0.6%
精神障害 3.1%
の割合であることが予想されます。
しかしながら、疾患が重複している人もいることが予想されるので、
国民のおよそ6.7%が何らかの障害を有していることが考えられます。
ちなみに精神障害とは自閉症やパニック障害、アルツハイマーなどです。
3. 障害者の入所率は?
障害別に状況をみると、
知的障害者における施設入所者の割合は16.1%
身体障害における施設入所者の割合は1.5%
精神障害における入院患者の割合8.1%
となっています。
障害別にみると、知的障害者の入所率が比較的高いことがわかります。
いずれにせよ、
障害者全体のうち、1割前後の人が入所生活を送っていることがわかります。
逆に、9割近くは在宅にて生活できていることがわかりますね。
4. まとめ
日本の場合、
国民のおよそ6.7%が何らかの障害を有していることが考えられます。
ではどんな障害が多いのかと言えばそれはなかなか難しいところです。
複数の疾患が重複している方も多く、単純に疾患別には把握しにくところが障害者の現状なのではないでしょうか。
全体でみると男女比には大きな差はなく、男女で半々といったところ。
障害者の多くが現状としては在宅で生活されているようです。
障害者全体のうち、1割前後の人が入所生活を送っていることがわかります。
また、知的障害のグレーゾーンの人など、世の中には必ずしも診断を受けていない人もいます。
どこからが障害で、どこからが障害ではないのかというのは難しい問題です。
そのため、調査でわかる人数が全てでないことも頭に入れておくこと必要がありそうです。
5. その他の記事
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6. 参考資料
『障害者の状況』(内閣府)2018年9月12日検索