医療・福祉・療育コラム

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感度・特異度とは? わかりやすく簡単に解説

公開日:2022年7月24日


 
 

感度・特異度とは?

 感度とは、疾患のある人達を対象に、実際に検査が陽性と反応する確率です。

 特異度とは、疾患のない人達を対象に、実際に検査が陰性となる確率です。

 一般的に感度と特異度の両方が高い検査が良い検査とされます。

 
 
 

解説

感度と特異度の意味

 例えば感度が90%とは、100人の疾患のある人がその検査を受けると、90人は陽性になることを意味します。
 つまり10人は見逃すことになります。

 例えば特異度が90%とは、100人の健康な人がその検査を受けると、90人は陰性になります。
 つまり10人は病気がないのに病気ありと判断されてしまいます。

 感度と特異度はバランスが大切で、どちらかだけが良ければいいというわけではありません。

 例えば感度90%、特異度10%の検査があったとします。
 この検査は疾患がある人100人中90人を検出できますが、疾患がない100人中90人を疾患ありとしてしまいます。
 つまり感度が高く特異度が低い検査は、病気でない人を過度に陽性と判断してしまいます。

 逆に感度が低く特異度が高い検査は、疾患のある人を見逃しやすくなってしまいます。

 
 

感度・特異度の計算方法と図解

 以上を踏まえ、感度と特異度の求める際の式は以下のようになります。

「感度」=「検査の陽性数」÷「疾患のある人の数」

「特異度」=「検査の陰性数」÷「疾患のない人の数」

 そしてこれを図に表すと、以下のようになります。

    |疾患あり|疾患なし|
ーーーー|ーーーーーーーーー|ー
検査陽性| 真陽性| 偽陽性|
ーーーー|ーーーーーーーーー|ー
検査陰性| 偽陰性| 真陰性|
ーーーー|ーーーーーーーーー|ー
    |         |

感度=真陽性÷(真陽性+偽陰性)

特異度=真陰性÷(偽陽性+真陰性)

 
 
 

陽性的中率・陰性的中率とは?

 
 
 

参考資料

『臨床検査の偽陽性と偽陰性について』(日本臨床検査医学会)2022年7月23日閲覧

『陽性的中率や陰性的中率とはどんな計算?有病率や感度特異度との違いをわかりやすく』(いちばんやさしい、医療統計)2022年7月23日閲覧

『感度と特異度の計算方法をわかりやすく!分割表からの求め方を解説!』(いちばんやさしい、医療統計)2022年7月23日閲覧

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