愛着障害における思考面の特徴・傾向
愛着障害の子供は自信のなさや(自分の人生や人間関係について)ネガティブな思考がしばしば見られます。
愛着障害は乳幼児期に親(あるいはそれに相当する養育者)と安定した関係性を築けなかった際に生じる症候群です。
愛着障害は、外から見える行動面だけでなく、本人の思考面にも影響を与えます。
解説
愛着障害の概要
反応性愛着障害(RAD)とは、愛着形成が困難だったことが原因で生じる症候群です。
愛着とはアタッチメントとも呼ばれ、「母子の相互交渉による情緒的な絆」を指します。
つまり反応性愛着障害は、適切な時期に愛情のある信頼関係を親子で築けなかった際に生じると考えられます。
反応性愛着障害は他人に無関心な「抑制型」と、他人と距離が近すぎる「脱抑制型」があります。
抑制型は自閉症スペクトラム障害(ASD)に、脱抑制型は注意欠如多動性障害(ADHD)に症状が酷似しており、現場では鑑別診断が重要となります。
特徴的な症状
愛着障害の思考面の特徴として以下のようなものが考えられます。
- 自分自身・人間関係・人生に否定的な考えを持っている。
- 自分に自信がない。
- 新しいことやリスクの多いことに挑戦できない。
- 年相応な考え方ができない。
傾向の解釈
以上のように愛着障害では自信がない・人生に否定的な考えを持つなどネガティブな思考が目立ちます。
また、これは愛着障害に限った話ではないかもしれませんが、子供の自信のなさと多動さは必ずしも対極ではありません。
一般的に「自信のない子」と聞くと「おとなしい子」をイメージする人が多いのではないでしょうか。
しかしながら、多動で落ち着きのない子でも、よく観察すると新しいことにチャレンジしたがらなかったり、自信がないゆえにできないことにすぐに挫折する子がいます。
このように、子供の自信や自己肯定感を見るときは、外側の行動だけにとらわれないことが重要です。
反応性愛着障害とは
参考資料
『発達障害者支援とアセスメントに関するガイドライン』(特定非営利活動法人 アスペ・エルデの会)2025年3月15日閲覧


