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障害児の進路の解説~保育園から大学まで~

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障害児の進路

障害のあるお子さんの進路を考える場合、大きくは

  • 一般的な園や学校に通う
  • 一般的な園や学校に通いつつ、福祉サービスを併用する
  • 特別支援学校など障害を持ったお子さんを対象にした場所へ通う


という3つのパターンがあります。

 
 
 

進路の考え方

園にせよ学校にせよ、そこに通うとなると「集団生活」と「学業」の2つの兼ね合いがあります。

集団生活と学業のレベルはその子その子で違いますが、
いずれにせよ「その子の意思を尊重したその子に合った」進路を選びたいものです。

その子の成長を促すため、少しでもレベルが高い進路をと考える人もいますが、
本人に負荷をかけ過ぎる進路は、長期的にはその子の負担になり学業や集団生活にマイナスな面が出てくる可能性があります。

医師などの医療関係者、ソーシャルワーカーなどの福祉関係やなどと相談しながら、その子が楽しく学べる場所を検討していきます。

 
 
 

障害児の進路の実際

保育園・幼稚園

一般的な保育園・幼稚園

ある程度の集団行動がとれて、日常生活のことが自分でできるのであれば。

 
 

加配をつけてもらえる保育園・幼稚園

園生活が若干難しい場合。

「加配(かはい)」とは担任の先生とは別に、園児をサポートしてくれる先生のことです。

 
 

看護師がいる保育園・幼稚園

身体障害などにより医療的ケアが必要な場合。
かつ園が看護師が必要と判断した場合。

 
 

発達支援施設

障害を持ったお子さんが対象の通園施設。

保育園や幼稚園と併用する場合もありますし、支援施設だけ通う場合もあります。
お子さんの障害状況によります。

 
 

小学校

普通小学校

学業や集団生活などに対応できる場合。

 
 

小学校+通級

おおむね学校生活を送れますが、学業や人間関係など若干の不安がある場合。

週に1回や数回程度、授業の一部の時間を抜けて少人数指導を受けます。

場所はその学校以外の場所であることも少なくありません。

 
 

特別支援クラス

学校内の特別支援クラスに在籍するパターン。

普通学級での学習や人間関係が難しい場合など。
通級と異なり、特別支援クラスは多くの小学校が併設しています。

 
 

特別支援学校

普通小学校は、普通クラスと支援クラスを併設し、障害がある子もない子も通います。

これに対し、特別支援学校は障害を持つお子さんが通う学校です。

 
 

中学

普通クラス

学業や集団生活などに対応できる場合。

 
 

中学校+通級

おおむね学校生活を送れますが、学業や人間関係など若干の不安がある場合。

週に1回や数回程度、授業の一部の時間を抜けて少人数指導を受けます。

 
 

特別支援クラス

普通学級での学習や人間関係が難しい場合など。

 
 

特別支援学校

普通中学校は、普通クラスと支援クラスを併設し、障害がある子もない子も通います。

これに対し、特別支援学校は障害を持つお子さんが通う学校です。

 
 

高校

一般的な高校

集団生活や学業、また受験などをパスできるのであれば高校に通うことも可能でしょう。

 
 

高校+通級

高校生に対する通級指導の制度は小・中学生よりも歴史が浅いです。

 
 

特別支援クラス

制度上は高校にも支援クラスを置くことはできますが、義務教育である中学校と異なり、高校に支援クラスが設けられていることはほぼないと言っていいかもしれません。

そのため現実的には選択肢としては挙がりにくいでしょう。

 
 

特別支援学校

障害状況にもよるのでしょうが、
高校は義務教育でない点と、受験がある点から、特別支援学校への進学が最も多い進路になります。

 
 

働く

中学までの義務教育も終え、「働く」という選択肢も出てきます。

 
 

大学

大学も高校同様、義務教育ではないため受験が可能かどうかが1つの目安になります。

 
 
 

おわりに

高校や大学の進路を考える時期には、併行して先々どんな仕事をするかも検討していく必要があるでしょう。

一般企業に就職するのか、一般企業の障害者雇用枠で就職するのか、あるいは障害のある方が働くような施設を選択するか。

いずれにせ絶対的な正解はありませんから、本人の気持ちや周囲の意見も取り入れながら検討していきたいものです。

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