育児・教育コラム

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子育てにおける「一貫性」の重要性

公開日:2023年3月15日


 
 

子育てにおける「一貫性」の重要性

 子育て・育児において「一貫性」持って子供と接することは、非常に重要な要素の1つです。

 一貫性を持った子育ては、規律や行動ルール、安心感や長期的な思考を身につけることに寄与すると考えられます。

 一貫性を持つというのは言うは易く行うは難しでしょう。
 しかしながら例えば「高い塾に通わせる」といったこととは違う、「お金をかけない丁寧な子育て」の1つと言えるでしょう。

 
 
 

研究

一貫性の重要性

 子供にとって親の言動に一貫性があるかは重要です。

 親の一貫性は、子供の自制心や長期的な視点を養うことに寄与すると考えられます。

 例えば子供が親と遊びたいと言い、親が「今度の日曜日に遊ぼう」と言ったとします。
 しかし急な仕事が入り遊ぶことができなかった。
 急な仕事が入ったのは仕方ないとしても、なんの埋め合わせもなく「しょうがない」の一言で済ませてしまっては子供は裏切られた気持ちになるでしょう。

 親の言動に一貫性がないと、子供は「どうせルールや約束を守っても報われない」という経験をしてしまいがちです。

 こういった経験の積み重ねは、子供の長期的な視点や自制心を奪うかもしれません。

 
 

心のゆとりと一貫性

 一貫性を持って子供と接するためには、育児の専門知識以上に「心の余裕」が必要と言えます。

 子供のために約束を守ったり子供のために一貫した態度を取るには、お金や時間以上に親の認知的な処理能力が必要でしょう。

 もちろん心の余裕を持つためにはある程度のお金や時間の余裕も必要でしょうが、普段から子供のために精神状態を安定させる「余裕を作る姿勢」が大切です。

 精神状態に余裕がなければ人は冷静な判断が難しくなります。

 子供と冷静に接するためにも、日々の生活で「頑張り過ぎない」ことは大切かもしれません。

 
 
 

参考資料

センディル・ ムッライナタン、エルダー・ シャフィール『いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学』早川書房、2015年 p204

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