子供が病気になったとき、みんな仕事はどうしてる?
子供が病気(風邪など)になったとき、各家庭どのように対応しているのでしょう?
共働き世帯が多い昨今、子供の急な体調不良は親の頭を悩ませますね。
多くの家庭は、世帯主の配偶者が仕事を休むことで対応しているようです。
家事や育児の分業が重要視されている昨今ですが、実情としてはどちらか一方が偏って仕事を休む傾向があるようです。
看病と仕事の分業
日本の場合、夫がその家庭の世帯主になっていることが多いようです。
国立社会保障・人口問題研究所の論文によると、
子供が体調を崩した時に、世帯主(多くの場合は父親)の仕事時間はそこまで変化はありませんが、その配偶者(多くの場合は母親)の仕事時間は変化しています。
つまり、
子供が体調を崩したときは母親が仕事を休み看病に専念し、父親は仕事をするというスタイルをとる家庭が多いようです。
子供がよくかかる疾病
同研究によると子供がよくかかる疾病は、風邪(急性上気道炎)・皮膚疾患・虫歯・アレルギー性鼻炎だそうです。
ちなみに、子供の健康に影響があるものは、「具体的な疾病」と「自覚症状」があります。
つまり「風邪」「虫歯」といった客観的にわかる身体症状と、「だるい」「めまいがする」といった訴えはあるけれど原因がはっきりわからないものです。
想像に難くないですが、
親の仕事時間により影響を与えているのは子供が具体的な疾病を発症したときです。
おわりに
家事や育児の分業が重要視されている昨今、理想で言えば子供が体調を崩した時は夫婦で均等に仕事を休んで対応したいものです。
しかし実情としては、家庭の経済を主として支えている世帯主は仕事に専念し、その配偶者が仕事を調整し看病に専念している様子がうかがえます。
家庭によっては世帯主が母親であることも当然ありますから、父親が仕事を休まないというわけではありません。
あくまでその家庭の世帯主より配偶者のほうが、子供の体調不良に伴って仕事を休む機会が多いということです。
参考資料
『子供の健康資本と親の時間配分行動』(国立社会保障・人口問題研究所) 2020年1月29日検索