1. 支援が必要な発達障害児の子って何人くらい?
療育など、特別な支援を必要としている発達障害のお子さんは日本に何人くらいいるのでしょう?
文部科学省などの各種データから計算すると、
特別な支援を必要としている発達障害のお子さんは約121万人くらいいるのではないかと考えます。
以下、その根拠を。
2. 発達障害児の割合
発達障害に該当するお子さんの割合ってどのくらいなのでしょう?
総務省の統計によると、
3歳児検診で発達障害を疑われたお子さんは全体の8.2%だそうです。
しかしながら、3歳児検診以降でも発達障害の診断を受けることは珍しくありません。
もう少し詳しく見てみます。
文部科学省によると、
特別支援学校や特別支援クラスなど各種支援を受けている発達障害児の割合は全体の児童に対して2.7%だそうです。
さらに、普通学級に在籍してはいるが特別な支援が必要と考えられる児童は全体の6.5%だそうです。
2.7%と6.5%。合わせて9.2%くらい。
就学後に特別な支援が必要と考えられるお子さんは全体の1割弱いるわけですね。
この中には発達障害以外の障害も含むでしょうが、3歳児検診にの割合と比較しても値はそこまでかけ離れていないですね。
このことから、
発達障害児は全体の8%前後くらいが該当すると考えられれます。
3. 日本に、子供って何人?
日本には何人くらいのお子さんがいるのでしょう?
統計局のホームページによると、
平成30年3月時点において、15歳未満の人口は1522万1千人だそうです。
一般に子供とは20歳未満とか18歳未満がよく境界として挙げられますね。
しかしながら、療育において支援を受けているお子さんは年齢が高くなるほど少なくなる傾向があるので、15歳未満の人口で計算したほうが現状に合うことが予想されます。
さきほどあった通り、発達障害児は8%くらい該当することが考えられます。
1522万1千人の8%は約121万人7千人。となります。
4. まとめ
発達障害児は全体の8%前後くらいが該当すると考えられれます。
日本の人口から考えると、
発達障害などの背景により支援が必要なお子さんが日本には121万人ほどいることが予想されます。
いずれにせよ、10人に1人いるかいないかの割合で、発達障害のお子さんが身近にいても不思議ではないわけです。
5. その他の記事
6. 参考資料
『人口推計(平成30年(2018年)3月確定値,平成30年(2018年)8月概算値)(2018年8月20日公表)』(総務省統計局)2018年8月22日検索
『特別支援教育について』(文部科学省)2018年8月22日検索
『発達障害者支援に関する行政評価・監視』(総務省)2018年8月22日検索