発達障害

発達障害児は歯医者や手術に行くのも一苦労という話

公開日:2020年8月15日

発達障害のお子さんに関わる仕事をしていた経験から、発達障害について考えていきたいと思います。
 
 


 
 

発達障害児は歯医者や手術に行くのも一苦労

発達障害児は切り替えや場面の理解に苦手さがあり、重度の場合は歯科治療や病院での手術が困難な場合があります。

治療や手術が不快で暴れてしまったり、部屋に入ることができなかったりします。

結果として、手術をする場合は全身麻酔が必要になります。

つまり眠った状態でないと処置ができないわけです。

しかしながら全身麻酔は非常に手間とリスクがかかります。

こういった背景から「治療したほうがいいけれど、全身麻酔をするほどではない」ものは放置せざるを得ない状況になります。

発達障害児がこまめな治療や検診ができず、虫歯やその他の症状が進行してしまうのは、ある意味で二次障害でもあるのかなと思います。

 
 
 

本人の症状の進行と周りの目

注射にせよ虫歯治療にせよ手術にせよ、それ自体はお世辞にも楽しいものとは言えません。

人は誰しも「あとから健康になれる」という理屈を理解することで医療行為を受け入れています。

しかしこの理屈を理解できない、あるいは頭では理解しても恐怖感や場面の変化に対する拒否感が上回ってしまう場合があります。

比較的重度の発達障害児の場合、

例えば虫歯で歯医者に行く。
恐怖感で抵抗する。
無理に連れて行かれる。
もっと歯医者が嫌になる。
という悪循環に陥ることがあります。

あるいは、

どうやっても暴れて治療できず、虫歯が放置されてしまうということがあります。

この問題の根深いところは、周囲の無理解も伴う可能性がある点です。

ぱっと第三者が見ると、
「なぜあんなになるまで放置しているのだろう」と思われることがあります。

これは親御さんにとっては非常に悩ましいところです。

 
 
 

発達障害児が歯科に行くために

お子さんによっては医療機関にかかることが難しい場合があります。

そういった場合はできるだけ治療をしなくていいように普段から予防や健康的な生活習慣が必要になります。

しかし、どれだけ気を付けても虫歯や怪我をするリスクはあります。

もしものときに備えて、

健康なうちから発達障害児の治療に理解のある歯科や内科を見つけておくことが大切です。

この「理解のある」とは、

例えば「今日は治療室に入っておしゃべりするだけ」というように段階を踏んで対応してくれるところを指します。

 
 
 

おわりに

日頃から健康に気を付けたり、信頼できる医療機関を見つけても、なかなか治療が進まないこともあります。

そういう状況を理解し、周囲がその子や親を責めない理解ある環境が何より大切だなと思います。

 
 
 

補足記事

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