人間関係の教科書

他人の電話が鳴ったとき|大人の発達障害とソーシャルスキル

公開日:2020年8月16日

大人の発達障害、あるいはコミュニケーションが苦手な人のための、ソーシャルスキルのページです。
 
 


 
 

他人の電話の着信音が聞こえたときは

例えば仕事中、隣のデスクの人の電話が鳴ったとします。

しかし、電話の持ち主がその場にいないことがあります。

そういうときは、

あとで持ち主に会ったときに着信があったことを伝えます。

他人の電話はできるだけ触ったり見たりしないほうがいいからです。

 
 
 

電話は持ち主が触る物

携帯は実際的にも気持ちの上でも、非常にプライベートな物です。

だから携帯は持ち主が触ります。

持ち主がいないときに着信が鳴って、その場に居合わせたら、確かに気にはなります。

緊急の電話かもと考えると、余計に心配になったりもします。

けれど、

たとえ着信が鳴っていても、勝手に電話に出たり、着信を切ったりすると持ち主は困ります。

プライベートなところに立ち入られた気がするからです。

 
 
 

人の電話が鳴ったときは

人の電話が鳴ったときは、とりあえず放置しておきます。

親切心で勝手に触るより、あえて触らないほうが人間関係が壊れずにすむことが多いです。

そのかわり、

相手に会ったときは着信があったことを教えてあげます。

また、スマホは画面が大きいので、場合によっては着信相手が見えてしまうこともあります。

人のスマホの画面はできるだけ見ないようにします。

仮に目に入ってしまった場合でも、

着信があったことを持ち主に伝えるとき、目に入った着信相手のことまでは言わないようにします。

盗み見たと思われると不本意だからです。

あるいは、「覗き見るわけではなかったけれど、見えてしまった」という文脈を伝えた上で着信相手を伝えます。

 
 
 

おわりに

親密な人間関係の場合、相手の携帯を触っても許される場合もあります。

例えば自分はその人の携帯の着信が鳴っても触らないでいるけれど、別の、もっとその人と仲がいい人が触ることがあるかもしれません。

そういうときは、
自分は自分、他人は他人でもいいと思います。

親しき仲にも礼儀ありという言葉がある通り、

「勝手に触るのは悪いと思った」という意図が周囲に伝わっていれば、他人の電話を触らないで困ることはないと思います。

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