発達障害コラム

-

【発達障害の評価】アセスメントは子供の個性を潰してしまわないか?

公開日:2025年5月7日

 発達障害の支援において適切なアセスメント(評価)は重要です。
 このページでは、アセスメントにおける基本的な考えや疑問を整理していきます。
 
 


 
 

アセスメントは子供の個性を潰してしまわないか?

 アセスメントに対するよくある批判として、「一般的な検査・評価では子供の個性を評価できないのではないか?」という論調があります。

 これに対する考えとしては、「だから評価は必要でない」というわけではなく、「質的な個性」と「量的な個性」の双方を評価することが重要と考えられます。

 
 
 

解説

包括的なアセスメントのために

 「検査や数値化された評価は子供の個性を見逃してしまう。だから様子観察や面接など、数値化されない評価が必要だ」

 この考えは間違っていませんが、唯一正しいとも言えないでしょう。

 結局のところ、子供を理解しようと努めれば、数値化されない評価も数値化される評価もどちらも重要なのではないでしょうか。

 子供の数値化されない個性や特徴を知ることは、もちろん重要です。

 一方で、「他児と比べてどうか」「今置かれている環境においてどうか」といった比較・数値化された客観的な評価も支援の上では重要でしょう。
 そうでなければ主観的な、ある種の盲目的な支援となってしまいます。

 観察や面談などの様子からわかる数値化されない評価と、検査や質問紙によって導き出される数値化される評価は、どちらが正しいかと対立させるものではありません。

 これらを合わせた包括的な評価が、質の高い支援へとつながるでしょう。

 
 

質的な個性と量的な個性

 評価においては子供の「質的な個性」と「量的な個性」の双方を把握することが重要と考えられます。

 質的な個性とは、数値化されない・他児と比べられない個性です。
 これらは「個別特性論」における考え方と言えます。

 これに対し量的な個性とは、客観的な評価や数値から導き出される違い・個性です。
 これは「共通特性論」における考え方と言えます。

 質的な個性と量的な個性、双方を評価できるようなプログラムを立てることが、発達障害児のアセスメントおよび支援には重要でしょう。

 
 
 

参考資料

『発達障害者支援とアセスメントに関するガイドライン』(特定非営利活動法人 アスペ・エルデの会)2025年3月15日閲覧

-発達障害コラム
-

テキストのコピーはできません。