愛着障害における愛情面の特徴・傾向
愛着障害の子供は疎外感や孤独感を持つ傾向があり、また気分や感情のムラが見らえる場合が多いです。
愛着障害の子供はしばしば多動な様子を呈しますが、言動にムラがある点は注意欠如多動性障害(ADHD)との鑑別においてもポイントになります。
解説
愛着障害の概要
反応性愛着障害(RAD)とは、愛着形成が困難だったことが原因で生じる症候群です。
反応性愛着障害は他人に無関心な「抑制型」と、他人と距離が近すぎる「脱抑制型」があります。
抑制型は自閉症スペクトラム障害(ASD)に、脱抑制型は注意欠如多動性障害(ADHD)に症状が酷似しており、現場では鑑別診断が重要となります。
反応性愛着障害の症状・特徴は様々ですが、そのうち愛情に関する本人の認識や、それを背景とした言動の特徴を見ていきます。
特徴的な症状
愛着障害の愛情面の特徴として以下のようなものが考えられます。
- 孤独感・疎外感を持っている。
- 脳内の緊張が高く、いつもイライラしている。抑制ができない。
- 一度泣き出したら、なかなか自分から泣き止むことができない。
- 癇癪を起こしやすい。
- 心から楽しんだり、喜んだりできない
- 気分のムラがあるとか、怒りっぽいと人から見られる。
- (生活パターンの変化に適応できずに)パニックを起こしやすい。
- 未来に絶望を感じている。
傾向の解釈
以上のように愛着障害の子供は怒る・泣くといった感情の起伏が極端でムラのある傾向がうかがえます。
一方で疎外感や孤独感を持ち、楽しい・嬉しいといったポジティブな感情を抱くことに難しさがあります。
このような傾向は言わずもがな乳幼児期の愛着形成の不十分さが影響しており、他者との安定した関係性を築いた経験が乏しいことが背景として考えられます。
反応性愛着障害とは
参考資料
『発達障害者支援とアセスメントに関するガイドライン』(特定非営利活動法人 アスペ・エルデの会)2025年3月15日閲覧



