統計学

-,

検査の妥当性はどのように見ればいいか?

公開日:2025年6月6日


 
 

検査の妥当性はどのように見ればいいか?

 検査や尺度を用いる場合、妥当性について確認することは大切です。

 使おうと思っている検査・尺度の妥当性を見る場合、理論的な側面と実証的な側面の双方を確認すると有意義です。

 
 
 

解説

検査の精度

 検査の精度を確かめる場合、「妥当性」と「信頼性」は重要な観点でしょう。

 妥当性とは測定したいものを測定できているか(的外れな検査になっていないか)を見ます。

 信頼性とは測定したものに誤差はないか(正確に測れる検査なのか)を見ます。
 信頼性は信頼性係数(α係数)などの数値で比較的判断がしやすいです。

 これに対し、妥当性は全てに適用できる基準や数値があるわけではないため、信頼性と比べると見極めがやや難しいです。

 では、使おうと思っている検査の妥当性を確認する場合、どのような点がポイントになるのでしょうか。

 
 

妥当性を見極めるポイント

妥当性が検証されているか確認

 まず第一に、使おうと思っている検査・尺度のマニュアルに妥当性に関する記述があるかを確認します。

 検査の開発者が妥当性について検証しているかを確認するということです。

 もしマニュアルにそういった記載がない場合は、念のため用いられた・引用された論文を辿ってそこに妥当性の検証がないか調べてみます。

 それでも見当たらない場合、その検査・尺度は妥当性が検証されていない可能性が高いでしょう。

 妥当性が検証されていない検査が一律にダメというわけではありませんが、あえてそういった検査を用いる必然性もないでしょう。

 

理論的・実証的か

 マニュアルや論文に妥当性が記載されている場合、それが理論的なものか実証的なものか、その両方かを確認します。

 理論的な側面とは、例えば複数の専門家によって項目が選定・作成されているなどです。

 実証的な側面とは、例えば自閉症スペクトラム障害(ASD)を評価する問診であればASD児と定型発達児を実際に選択的に評価できるかなどを確認します。

 

方法論の確認

 妥当性について理論的・実証的に検証がされている場合、今度はその方法が具体的にどのようなものかを確認します。

 このように妥当性を確認するのはやや手間がかかりますが、このような着眼点を持つことで科学的根拠(エビデンス)のある検査を用いることができ、それは科学的根拠のあるアセスメントおよび支援につながっていくでしょう。

 
 
 

妥当性と信頼性

 
 
 

参考資料

『発達障害者支援とアセスメントに関するガイドライン』(特定非営利活動法人 アスペ・エルデの会)2025年3月15日閲覧

-統計学
-,

テキストのコピーはできません。