出版バイアスとは?
出版バイアスとは、肯定的な研究結果が公表されることで否定的な研究結果が公表されにくくなるというバイアスです。
公表バイアスと言われることもあります。
解説
既存の学説を崩す難しさ
例えば自分の意見を言うとき、周りがみんな自分の意見と反対のことを言っていると自分の意見を発表しにくいものです。
学術的な研究や論文においても、肯定的な研究結果が積み重なると否定的な研究結果が公表されにくくなる傾向があります。
このような出版バイアスに陥ると、偽陽性を肯定する研究結果を否定する研究が表に出にくくなってしまいます。
出版バイアスの弊害
出版バイアスによって偽陽性や効果の過信が否定されないままになるという事態が考えられます。
例えば、参加者の少ない実験は(参加者の誤信などの影響で)実際より高い効果量が出てしまう場合があります。
こういった研究が積み重なり発表が続くと、肯定的な意見ばかりになり本来の効果を検証する否定的な意見が出にくくなってしまいます。
出版バイアスを減らす方法
出版バイアスを減らす方法として考えられるのは、否定的・肯定的研究双方のデータをきちんと入手し、複数の研究を統合的に分析すること(メタアナリシス)です。
個々の研究できちんと比較・分析を行うことはもちろんですが、こういった様々な研究がきちんと世に出ることも大切です。
この点は法整備など側面も関係してくるでしょう。
そして様々な個々の研究を統合して比較してくことが重要です。
こういった個々の研究を横断的に分析することをメタアナリシス、あるはメタ分析・メタ解析などと言います。
参考資料
『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索
『ワーキングメモリトレーニングと流動性知能』(日本心理学会)2022年8月6日検索
『Training of Working Memory in Children with ADHD』(ResearchGate)2022年8月6日検索


