4歳児の会話のキャッチボール
個人差はありますが、4歳頃になると会話のキャッチボールが徐々に成立していきます。
この背景には子供の言葉の発達において「話題の継続性」が出てきたことが関係していると考えられます。
解説
言語発達における話題の継続性
子供は1歳頃から言葉を話し始め、2歳頃には「まんまたべる」といった二語文、つまり文章を話し始めます。
その後も話せる文章の長さは長くなりながら、同時に会話の質も変化していきます。
4歳頃の言葉の発達、とりわけ会話における特徴の1つとして「話題の継続性」が挙がります。
これは文字通り会話において1つの話題に沿って話ができるということです。
4歳以前は話題が飛び飛びでいわゆる支離滅裂な会話になりがちです。
例えば晩御飯の話をしているのに急にお店屋さんの話をするなどです。
子供は成長する中で話題に沿って話す会話能力・表現力を獲得していきます。
会話のキャッチボールができないときは?
当然ながら、子供が支離滅裂に話していては会話のキャッチボールは成立しません。
会話のキャッチボールを成立させるには、お互いが話題を共有して話せる話題の継続性と、相互的な会話をしようとするコミュニケーション意欲です。
これらの促し方はその子の状況によって微妙に異なりますが、一例としては子供の話をゆっくり子供のペースでしっかりリアクションをとりながら聞いてあげることが考えられます。
先述のように、会話のキャッチボールを成立させるにはまずは話題を継続させる言葉の力が必要です。
このためにはその子がゆっくりその子のペースで長く話す機会が必要です。
大人は子供の話を肯定的に聞きながら「そうなんだね。それで?」と必要最低限の促しを行います。
適度に「すごいね」「そんなんだぁ」と肯定的なリアクションをし、子供に「話を聞いてもらえてる」「話すのが楽しい」と感じてもらえるようにします。
このようにして、1つの話題に沿って長く話せる練習を日常の中に取り入れていきます。
補足記事
参考資料
『質問一応答関係検査1』(J-STAGE)2018年6月20日検索
『質問一応答関係検査2』(J-STAGE)2018年6月20日検索