発達障害という言葉も世間でよく耳にする昨今、
子供の成長には知能や運動だけでなく、コミュニケーション面の発達も大切です。
今日は、4歳頃のコミュニケーション面の発達をみていきます。
4歳児は、どんな人間関係を築くのか?
4歳というのは保育園や幼稚園の年少さんに相当する時期ですね。
0~3歳が大人(親や先生)に合わせてもらいながらのコミュニケーションだったのに対し、
4歳児は子供同士での相互的なやりとりが見え始める時期です。
子供同士で一緒に遊び、意見を主張したり妥協して相手に合わせたり。
3歳頃は同じ部屋にいても各々が好きなおもちゃで遊んでいたような子供達が、次第に友達と「一緒に」遊ぶようになっていきます。
4歳児のコミュニケーション面の発達
以下、発達の目安になる項目をいくつか具体的に。
かくれんぼを楽しめる
かくれんぼを楽しむには、かくれんぼのルールをわかるだけでは不十分です。
自分が息をひそめて隠れる。鬼が探し、鬼が近づいたりして、ハラハラドキドキする。この他者と遊ぶことで得られる心の揺れ動きを楽しめるかどうかが重要です。
負けると、悔しがる
かけっこ、かくれんぼ、鬼ごっこ etc
多くの遊びには勝ち負けがありますね。
勝ち負けをルールとして理解するだけでなく、
勝ち負けに伴い感情が揺れ動くことも大切な発達の指標です。
負けて、「悔しい」という気持ちは4歳前後から芽生え始めます。
自慢をしたり、得意げになる
褒められると嬉しくて、知っていることを話すのは誇らしくて、自慢したりと得意げになる様子もこの頃から。
妥協する
友達といるときに、妥協することで場に合わせる様子も4歳頃から。
本当はままごとがしたい。
けれどみんなはかくれんぼがしたい。
みんなで遊ぶために自分もかくれんぼをする。
そういった周囲と協調する姿勢がみられはじめます。
展開を予測する
年下の子がおもちゃで遊んでいて、そのおもちゃを急に取ったら泣くかもしれない。
そういった相手の状況や気持ちを汲んで先のことを予想できるのもこの頃から。
じゃんけんやくじ引きで順番決め
じゃんけんやくじ引きなど、公平な方法で物事を決めることを理解し同意できるのもこの頃。
まとめ
以上のように、主な発達のポイントとしては、
- 勝負に対しての感情が湧いてくる
- 友達同士での協調性が見られる
- じゃんけんなど客観的な方法で物事を決めることができる
- 他者の心情をもとに場面の展開を予測できる
といった点が挙げられます。
最後になりますが、
子供の発達には個人差があります。
誰しも我が子の成長は気になるところではありますが、その子自身の成長のペースを大切にしてあげましょう。
また、子供の発達をみる場合はその子自身をみることはもちろんですが、客観的なデータを活用することも大切です。
以下、参考程度に。