4歳児の発達

4歳児の会話ってどんな感じ?~言語発達学より~

公開日:2018年7月30日

4歳児って、どんなことを話すのでしょう?
今日は4歳児の会話の特徴を考えます。
 
 


 
 

4歳児の会話ってどんな感じ?

会話は「言葉のキャッチボール」なんて言われますね。
ただ言いたいことを一方的に言うだけでは、それは会話とは呼べません。

言葉のキャッチボールができるのがおおむね4歳頃です。

以下、詳しく見ていきましょう。
 
 
 

会話の質

個人差はあるものの、一般的には子供は
1歳頃から単語が出始め、
2歳頃から2語文を話始めます。
3歳頃には同年齢の子供とも会話が始まり、
4歳になると文脈を意識し始めます。

会話の質は単に文章の長さや語彙の多さだけではありません。
会話は相手がいてはじめて成り立ちます。
いかに相手を意識した内容を話せるかが会話の質につながるわけです。

4歳児の会話って、どんな感じなのでしょう?

幼児期の会話に着目した言語検査で、質問応答関係検査というものがあります。

上記検査を参考に、4歳児の会話の特徴をピックアップしてみます。
 
 
 

4歳児の会話の特徴

話題の継続性

会話というのはある話題に沿って互いが話し、その話題がなだらかに変化していきます。

ただ自分の話したいことだけをポンポン話す。
勝手に話題がコロコロ変わる。
それでは「言葉のキャッチボール」は成立しないわけです。

「話題の継続性」が会話に見られるのは4歳頃からです。
 
 

系列的な説明

自分の思ったことや、物事を説明しよう・伝えようという姿勢は3歳頃かでも見られます。

しかし、その説明が筋道立っているかといえば疑問が残ります。

ある程度物事を系列的に説明できるのも4歳頃からです。

系列的とは、順を追って説明できるということです。
 
 

どういうところが「わからない」?

自分が何をわかっていて何をわからないのか。
この「わからない」の認識とそれを他者に伝える力は大切です。

「わからない」からと黙っていては、周りもわからない。

「わからない」と言葉で伝えることができるのは2歳後半頃から見られます。

そして4歳頃になると何がわからないのかを説明したり、わからない点を質問できたりします。
 
 
 

まとめ

4歳とは保育園・幼稚園の年少~年中さんの時期に相当します。
集団行動もできはじめる時期ですね。

他者を意識し、自分の言動を調整でき始める。
4歳児はまさに「会話」が成立し始める年齢なわけです。

しかしながら、言葉の発達というのは個人差があります。
あくまで参考程度に、そのお子さんそのお子さんにあったやりとりを楽しむことが大切です。
 
 
 

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参考資料

『質問一応答関係検査1』(J-STAGE)2018年6月20日検索

『質問一応答関係検査2』(J-STAGE)2018年6月20日検索

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