4歳児のしつけ(躾)
子供の発達には個人差はありますが、傾向としては
4歳児のしつけのポイントは、
自発的に自分をコントロールできる「自制心」です。
遊びたいけど片付けもしないといけない。
そういった状況で、どうすればいいか。
ただ大人が指示を出し強いるのではなく、
どうすればいいかを子供自身が考えることができるよう、
大人は背中を押してあげます。
また、
4歳という時期は
大人とのコミュニケーションだけでなく、
子供同士のコミュニケーションが上達してくる時期でもあります。
子供の発達の背景
4歳頃は個人差はありますが自制心が芽生える時期でもあります。
自制心とは自分で自分をコントロールする力ですね。
より具体的には、
自制心とは「欲求を先延ばしにできる力」とも言えます。
遊びたいけれど宿題をしないといけない。
テレビを見たいけれどおもちゃを片付けないといけない。
子供も大人も、
今したいことより先に済ませておかないといけないことがあります。
そして最も重要なのが、
今この瞬間の欲求に左右されず、長期的な視点から利益を取れることは、人生を豊かにします。
今お菓子を食べることは楽しいですが、
それが行き過ぎれば健康を害しお菓子が食べられなくなってしまいます。
この「欲求を先延ばしにできる力」は4歳前後くらいから芽生えてきます。
そしてこの「欲求を先延ばしにできる力」を見ることができるのが、マシュマロテストです。
しつけの仕方
4歳児のしつけでは、自発的な自制心を大切にしてあげます。
例えばお片づけ。
ただ「片付けなさい」と言っても難しいです。
遊びたい誘惑もありますし、
片付けの仕方も抽象的で取り組みにくいからです。
そこで
「おもちゃをまずこの箱にまとめて」
と具体的にすることをシンプルにすると、
取り組みやすくなります。
このように、
どうやったら自分を律し、取り組みやすくなるかの方法論も一緒に教えてあげます。
また、各種発達検査を参考にすると、
4歳頃は対子供のコミュニケーションも上達する時期です。
大人は子供に合わせてくれますが、
子供同士はそうはいきません。
そのため
親や大人とのコミュニケーションと、
子供同士のコミュニケーションは異なるものです。
4歳頃は子供同士でおもちゃを仲良く使ったり、
子供同士で会話したり
年下の子のお世話をしようとしたりする時期です。
子供同士で遊ぶ機会を設けることも、
非常に刺激的な時期ではあります。
おわりに
4歳頃は子供同士のコミュニケーションも活発になり、
親には見えない子供の一面が増えてくる時期でもあります。
日々の会話を大切にし、子供の変化を見てあげましょう。
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参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧