4歳は左右がわかりはじめる時期
4歳後半頃になってくると「右」「左」といった言葉がわかるようになってきます。
「右手をあげて」
「左の物を取って」
といった指示が理解できるようになってくる時期です。
左右の理解の発達と解説
左右の覚え方・練習の仕方
発達の土台はできているか?
4歳頃というのは左右だけでなく、「重い・軽い」「速い・遅い」といった様々な概念の言葉を覚える時期でもあります。
左右と比べるとこういった言葉のほうが幾分イメージしやすいのではないでしょうか。
実際、左右の理解が4歳後半頃に対し、「重い・軽い」など各種形容詞の理解は4歳前半頃と若干先に獲得される傾向があります。
もちろんお子さんによって傾向は異なるので一概には言えませんが、
左右の言葉の学習をする前に、こういった形容詞の理解を確認してみるといいかもしれません。
左右の勉強の仕方
左右の学び方は、ベタですが「お箸を持つ方」などその子が正解を確認できるような覚え方がいいでしょう。
つまり、例えば右を覚えるならまず右を覚えて、左は「右じゃないほう」といった消去法的な考えで最初は覚えていくということです。
「右手あげて・左手あげて」といったゲームをするなら、
まずは右手を多めに出題し、しっかり右手を意識させます。
そして時折、不自然に間を取って「左手」を指示し、子供に「あ、今までの指示と違う」という違和感を与えます。
このようにして左右の違いに注意を向けていってもらいます。
おわりに
左右というものは抽象的な概念なので、お子さんが楽しめる方法で学ばなければ嫌になってしまうことが多いです。
「右手あげて・左手あげて」といったゲームだったり、
机の上におもちゃを置いて、「右取って・左取って」などで遊んだり、
物や出題の仕方で工夫するといいかもしれません。
あるいは食事中のお箸や食器具と通して、左右についての話を日常何気ない場面でやってみてもいいでしょう。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧