構音の解説 4歳児の発達

およそ4歳児の発音(滑舌)ってどんな感じ?~構音の発達の特徴と目安~

公開日:2019年8月17日


 
 

およそ4歳児の発音(滑舌)

4歳頃の発音(滑舌)ってどんな感じなのでしょう?

個人差はあるものの、日本語において比較的発音が難しい音は「さしすせそ」や「らりるれろ」です。

サ行やラ行が上手に発音できる頃には、一通り日本語に必要な音は出せるようになっていることが多いです。

そんな日本語の発音において、

4歳児の発音は、サ行やラ行の音が出始めるかまだ出てないかの境目の時期です。

逆に言うとそれ以外の音はおおむね出ている時期です。

 
 
 

4歳児の構音の発達

発音のことを医学的には「構音(こうおん)」と言ったりします。

以下、4歳児の構音の発達についてもう少し具体的にとりあげます。
 
 

「さしすせそ」が出るか出ないかの境目

先述の通り、日本語の音においてサ行は比較的発音が難しい音です。

そのためサ行の獲得は構音全体の獲得の中で見ると比較的後半になります。

 
 

「ざじずぜぞ」が出るか出ないかの境目

サ行同様、ザ行も比較的難しい音です。

サ行とザ行の難易度は同程度です。

個人によって得意・不得意はあるでしょうが。

 
 

「らりるれろ」が出るか出ないかの境目

ラ行も同様に難しい音です。

 
 

「つ」が出るか出ないかの境目

タ行、つまり「たちつてと」の中でも「つ」はちょっと特殊な音です。

お子さんの場合「つ」が「ちゅ」になることも少なくありません。

 
 

自分の発音の誤りに違和感を示す

きれいな発音を行うためには自分の発音を客観的に聞くことができないといけません。

自分の発音が他者の発音と比べてどうかということに気づきだすのは4歳頃からです。

 
 
 

おわりに

以上のように4歳という時期は発音が一通り完成する直前であることがわかります。

難しくて出しにくい音もまだある時期ですが、
逆に言うとそれ以外の音はきちんと発音できるようになっている時期でもあります。

一方で、子供の発音に関しては個人差がありますから、あくまで参考程度にしていただければ幸いです。

お子さんの発音が気にある場合は、
まずは保育園の先生など同年代のお子さんをたくさん見ている専門家に相談してみるのが良いでしょう。

そして発音の練習の必要性を感じたら、まずは小児科などの医療機関に相談してみるのがいいと思います。

 
 
 

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参考資料

-構音の解説, 4歳児の発達

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