構音の解説

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構音障害の予後予測に役立つ要因|発音が治るかどうかの見極め

公開日:2023年6月26日


 
 

構音障害の予後予測に役立つ要因

 機能性構音障害が治るか否かはその子の状況によるので一概には言えません。

 しかし予後を予測する上で重要な要素・評価項目はあると考えられます。

 以下、機能性構音障害の予後予測について役立ちそうな要素を挙げていきます。

 
 
 

解説

生活年齢および発達年齢

 構音訓練は対象の音を適切な時期に適切な内容で行うことが大切です。

 適齢期より早すぎる時期に訓練をしても不毛ですし、適齢期よりも明らかに遅すぎる場合は訓練が長期化、あるいは効果が十分に得られない可能性があります。

 これに関連して、本人の発達も重要です。著しい発達の遅れは構音訓練に影響する可能性があります。

 
 

誤りのタイプ

 構音能力は「省略」→「置換」→「歪み」の過程を経て成熟すると考えられています。

  このため対象児の音の誤りのタイプがどれか評価しておくことは重要です。

 一般的に、「省略」や「置換」と比べると、「歪み」は改善に長期間を要する可能性があります。

 
 

誤りの一貫性の有無

 子供の年齢にもよりますが、誤りに一貫性のある音は指導対象になることが多いです。

 
 

鍵になる語(Key Word)

 鍵になる語がある場合はない場合に比べて指導が容易になる可能性があります。

 
 

被刺激性の有無

 被刺激性があるほど指導はしやすくなると考えられます。

 
 

会話明瞭度

 会話明瞭度が5から1と低くなるにつれ、指導のしやすくなると考えられます。

 
 

語音弁別力、聴覚記銘力

 語音弁別力や聴覚記銘力があるほど、フィードバックや復唱が容易になるため指導しやすくなると考えられます。

 
 

聴力検査

 聴力は構音に非常に影響します。
 聴力検査や中耳炎などの既往の確認は重要でしょう。

 
 

子供自身の学習態度

 構音検査を行えるような机上学習の習慣形成は重要です。

 多動であったり無言であれば、当然訓練に支障が出るでしょう。

 
 
 

構音障害の解説

構音障害とは?

異常構音の種類

音の誤り方の種類

構音障害の評価方法

 
 
 

補足記事

 
 
 

参考資料

湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年

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