4歳で数字が読めないとき
4歳で数字が読めないことは、発達が遅いとは言い切れません。
4歳頃は数字を何個か読める場合もありますが、一般的には識字について習熟する時期ではありません。
数字を読むことができるようになるのは目安としては5歳頃であり、4歳頃はそのための土台を作る時期と言えます。
言葉や運動などその他の発達の側面を見つつ、数字を読むことに関しては経過を見てあげていいでしょう。
解説
数字を読めるのは何歳から?
あくまで目安ですが、子供が数字を読めるのは5歳頃からと考えられています。
この頃になると1~10までの基本の数字を読むことができてくると予想されます。
例えば「7」と書いた紙を見せると「7」と答えられるような状況です。
1~10の数字を順に書いた紙を見せるだけでは1~10を順番に言うだけになってしまいます。
子供が数字を読めるか確認する場合は、ランダムに数字を呈示して読めるかを確認しましょう。
4歳児が数字を読むためには
4歳頃は定型的な発達においても数字を読むには若干ながら早い時期です。
このため4歳児に数字を教える場合は数字そのものではなく、その土台となる識字や数の概念を教えてあげたほうが有意義でしょう。
例えば1~10の数字が描かれたカードがあって、それとは別に「2」を見せてみます。
そして「これを同じはどれかな?」と言って同じ「2」のカードを選んでもらいます。
つまり、数字を読む前にまずは数字の形を識別できるかを練習します。
これが難しい場合は、丸や三角、四角といった形を識別する練習でもいいでしょう。
慣れてきたら五角形や六角形など少し難しい形で行えば、それが数字を識別することの練習につながっていくでしょう。
数字と併行して文字に触れていくのも有意義です。
これもいきなり文字を教えるのではなく、例えば保育園で自分の持ち物に書いてある自分の名前に興味を示すなど、1文字ずつの読みではなくまとまりとしての文字にまずは慣れ親しんでいきます。