カ行の構音訓練

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【構音訓練】カ行の音の混合練習の方法|子供の発音の指導方法(カ行)

公開日:2024年4月21日

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カ行の音の応用練習

 前回のステップまでで、「か・き・く・け・こ」および「きゃ・きゅ・きょ」、それぞれの音について単独での練習が一段落しました。

 このステップではカ行の音を混合させても正しく構音できることを目指します。

 
 
 

解説

意義

 構音訓練の基本は練習する音は1つずつ行うことです。
 複数の音を同時に練習しては、子供が混乱してしまう可能性があるからです。

 一方で、最終的にはどの音の組み合わせでも構音できなければ実用的とは言えないでしょう。

 それぞれの音を十分に獲得したら、混合させた練習を行います。

 カ行の音を複数含む文章で練習を行っていきます。

 
 

方法・手順

短文作り

 絵カードと修飾語カードの組み合わせで短文を作っていきます。

 絵カードは「カラス」や「キリン」など、練習中であるカ行の音を含むものにします。
 同様に修飾語カードも「黒」や「綺麗」などカ行の音を含むものにします。

 カラスの羽は黒いです。
 キリンの近くに綺麗な花

 カードの組み合わせで文章を作り声に出していきます。

 

短文復唱・音読

 カ行の音を比較的多く含む短文を復唱・音読していきます。

 例としては以下のようなものがあるでしょう。

 ケーキを一個食べました。
 昨日は公園で黄色い花を見つけました。

 

音読練習

 カ行の音を比較的含む文章にて、音読の練習を行っていきます。
 まだ文字が読めない、読めても非常にゆっくりな拾い読みの子には文を区切って復唱にて行います。

 文章はそれなりに長いもので、例えば以下のようなものがあります。

 カラスはカーカーとなきました。
 すっかり夕方になって、きれいな夕日が見えます。
 カラスはカーカーと鳴いたあと、黒い羽を使って飛んでいきました。
 公園の木の上にカラスはよくとまっています。
 僕はカラスは賢い生き物だと、学校の本を読んで知りました。
 この前カラスは学校に落ちてあったキラキラした缶バッチを拾っていました。
 木の上にその缶バッチが見えます。
 きっとカラスは自分の宝物を木の上に貯めこんでいるのでしょう。

 

会話での練習

 自由会話や遊びを通して正しくカ行を構音できるかを見ていきます。

 
 
 

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参考資料

湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年

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