4歳児の発達

【小児発達】4歳児は、どんな言葉がわかるのか?

公開日:2018年10月3日

私達も、「読めるけど書けない漢字」ってありますよね。

お子さんの言葉も同じで、「わかるけれど話せない」という言葉があります。

このように考えると、
言葉を理解することと話せることは、分けて考える必要があります。

聞いてわかる側面を言語理解。
話す側面を言語表出と言ったりします。

今日は4歳児の言語理解面をみていきましょう。
 
 

 
 
 

4歳児は、どんな言葉がわかるのか?

4歳児の言葉の理解面の発達の特徴は、抽象的な言葉の意味がわかってくるところです。

3歳頃までのお子さんはまさに言葉の量が増える時期です。

そして4歳以降は言葉の質が大きく変化していきます。

「犬」や「車」といった物の名前だけでなく、

「左右」や「曜日」など抽象的な概念を表わす言葉の意味がわかってきます。

また、「重い・軽い」「太い・細い」といった様々な比較概念がわかる時期でもあります。
 
 
 

4歳児の言語理解

以下、4歳児の言語理解面をいくつか具体的に。

用途や関連用語から物がわかる

物や絵が複数ある中で、「切るときに使うのはどれ?」と聞いて「はさみ」を選べるかなど。

物や名詞が用途や関連用語と結びついているかを見ます。
 
 

形容詞が複数わかる

「大きいのどれ?」など聞きます。
大小、長短、重軽、高低などなど。5種類前後を目指しましょう。
 
 

前後左右がわかる

右はどっちか。後ろはどっちか。などです。
 
 

助詞がわかる

「お母さん怒る」
「お母さん怒る」

この2つの文章は意味が違いますね。

2つの文章の違いを作っているのは「が」と「を」。
つまり助詞です。

4歳は助詞の意味がわかってくる時期です。
 
 

同時に複数の指示がわかる

「新聞をとってきてから、スプーンととってきて」など。

一度に複数の指示をしてそれを把握できるか。
 
 

曜日の概念を知っている

毎日には曜日という概念があり、
曜日は種類が複数あり、
それが繰り返され、
特定の曜日には特定の出来事が起こる
ということに気づけているかどうか。

「今日は何曜日?」という質問に必ずしも答えることができなくてもかまいません。

例えば、「明日は日曜日だね」と言うと、(お父さんがお休みで遊べるから)喜んだりといった反応が見られるかどうか。
 
 
 

まとめ

以上のように、4歳児の言葉の理解の特徴としては、

・「左右」や「曜日」といった抽象的な概念がわかる

・助詞による文の違いがわかる

・「~してから~して」といった一度に複数の指示を聞いてわかる

といったことが挙げられます。
 
 
最後になりますが、
子供の発達には個人差があります。

誰しも我が子の成長は気になるところではありますが、その子自身の成長のペースを大切にしてあげましょう。

また、子供の発達をみる場合はその子自身をみることはもちろんですが、客観的なデータを活用することも大切です。

以下、参考程度に。

津守式乳幼児精神発達質問紙とは?

遠城寺式乳幼児分析的発達検査とは?

【検査】LCスケールとは?
 
 
 

その他の記事

【小児発達】幼児期(0~6歳)の言葉の理解

【室内編】ままごと3歳、しりとり5歳。いろんな遊びの適齢期
 
 
【小児発達】およそ1歳でできること

【小児発達】およそ2歳でできること

【小児発達】およそ3歳でできること

【小児発達】およそ4歳でできること

【小児発達】およそ5歳でできること

【小児発達】およそ6歳でできること

-4歳児の発達

テキストのコピーはできません。