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側音化構音は自力で治すことができるか?
側音化構音に対する構音訓練は、正しい知識を持っていれば自宅で行うことは可能と考えられます。
側音化構音は自然治癒率が比較的低く、改善には着実な練習を積み重ね正しい習慣を作っていくことが重要です。
逆に言うと、専門機関で指導を受けても、自宅で練習をしなかったり日頃から意識付けをしていないと改善は難しいでしょう。
解説
側音化構音とは?
側音化構音とは、呼気が口角の一方または両方から漏れることで音が歪んだ状態のことです。
「し」が「ひ」に近い音に聞こえるなどがその一例です。
傾向としては、イ段の音([ri](り)・[ki](き)・[gi](ぎ)・[ɕi](し)・[tɕi](ち)・[dʒi](じ)など)や拗音の音が比較的歪みます。
側音化構音は構音時の舌・口唇・下顎の偏位が背景として考えられ、機能性構音障害の中で最も自然治癒率が低いと言われています。
側音化構音の留意点
側音化構音は自然治癒しにくく、練習期間も比較的長期間を要します。
このため練習のモチベーション維持が難しく、家庭でのトレーニングや家族の協力を得にくい傾向があります。
つまり「なかなか治らない」→「練習をしなくなる」という悪循環に陥りがちです。
専門機関で指導を受ける場合も自宅で練習をする場合も、側音化構音のことをきちんと知り意識を持って取り組むことが重要となります。
側音化構音のトレーニング方法
側音化構音の構音訓練ではまず最初に「い[i]」の音の訓練を行い、舌・口唇・下顎の偏位と音の歪みを取り除きます。
その後に[ɕ]・[dʒ]・[tɕ]・[k]・[ɡ]・[ç]・[r]といった各種子音の音を練習していきます。
実際のトレーニングにあたっては、正しい音を出すための「口の訓練」と、それを維持するため・正しい音を聞き分けるための「耳の訓練」を併行して行っていきます。
側音化構音の構音訓練
参考資料
湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年

