状態・特性不安検査(STAI)とは?
顕在性不安尺度とは、その人の状況による不安と性格による不安を客観的に評価する質問紙です。
状態不安と特性不安の検査、つまり「State-Trait Anxiety Inventory」の頭文字を取り「STAI」と表記されます。
STAIは不安障害の評価方法の1つです。
解説
位置付け
日本めまい平衡医学会の論文において、不安障害およびパニック障害の評価方法がいくつか挙げられています。
不安障害の評価方法は様々ありますが、このうち不安の程度を総合的にスクリーニングできるものがMASやSTAIなどです。
STAIの特徴
不安には、状況によって変化する情動反応である「状態不安」と、個人の傾向として一定して感じる「特性不安」があります。
STAIは、状態不安と特性不安を区別して測定できる点が特徴的です。
不安に関するスクリーニングであるCMIやMASは主に特性不安を扱います。
しかし不安になりやすい人がいつも不安とは限りませんし、不安耐性が強い人が全く不安にならないというわけでもないでしょう。
STAIはこのように状態不安と特性不安を網羅することで双方を比較しながら評価できます。
各20項目、合計40項目の質問で構成されます。
状態不安には「今現在の」、特性不安については「普段の」という文言で区別しています。
STAIの種類
STAIにはいくつかの種類があります。
「STAIーX」は不安項目だけでなく抑うつ項目も含みます。
「STAIーY」は不安項目だけで構成されます。
「STAIーJYZ」は、STAIーYの日本語版で肯定項目・否定項目を同数にしています。
抑うつ項目を排除すると感度が低下するという報告もあるため、臨床では不安項目だけでなく抑うつ項目も含む「STAIーX」を使用したほうが良いという報告もあります。
参考資料
井上幸紀(2025)『シリーズ教育講座「めまい診療に有用な自覚的評価指標」 5.不安,パニック症』(一般社団法人 日本めまい平衡医学会)2025年9月15日閲覧

