側音化構音の解説

側音化構音の治療・構音訓練の方法|機能性構音障害

公開日:2019年3月19日


 
 

側音化構音の治療方法

 側音化構音の構音訓練は主に以下のような流れとなります。

  • 呼気を正中から出すための口腔運動の獲得
  • [i]の音の正しい聞き取りと構音
  • その他のイ段の音の正しい聞き取りと構音

 
 
 

解説

側音化構音とは?

 側音化構音とは、呼気が口角の一方または両方から漏れることで音が歪んだ状態のことです。

 「し」が「ひ」に近い音に聞こえるなどがその一例です。

 傾向としては、イ段の音([ri](り)・[ki](き)・[gi](ぎ)・[ɕi](し)・[tɕi](ち)・[dʒi](じ)など)や拗音の音が比較的歪みます。

 側音化構音は構音時の舌・口唇・下顎の偏位が背景として考えられ、機能性構音障害の中で最も自然治癒率が低いと言われています。

 このため地道な練習と周囲の理解が重要です。

 
 

側音化構音の構音訓練

 側音化構音の構音訓練ではまず最初に「い[i]」の音の訓練を行い、舌・口唇・下顎の偏位と音の歪みを取り除きます。

 側音化構音は同じイ段であっても[pi](ぴ)・[bi](び)・[mi](み)といった両唇音が障害されることは少ないので、これらをキーワードの音として指導するケースもあります。

 [i]の音を獲得した後は、その後に[ɕ]・[dʒ]・[tɕ]・[k]・[ɡ]・[ç]・[r]といった各種子音の音を練習していきます。

 子音の訓練は[ɕi]から着手することが多いでしょう。
 その後、子供がすでに構音できている音については省略しながら練習を進めていきます。

 [r]の音は獲得時期が遅い点、歪みの改善(自然治癒)が他の音と比べると比較的見られる点から一番最後に着手します。

 実際のトレーニングにあたっては、正しい音を出すための「口の訓練」と、それを維持するため・正しい音を聞き分けるための「耳の訓練」を併行して行っていきます。

 
 

側音化構音の構音訓練

 
 
 

参考資料

湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年

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