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ママ友の悩みってどんなものがある?
ママ友の人間関係において、悩みやストレスの内容は大きく3つに分かれると言われて、
- 子育てや教育方針が違う
- 愚痴や陰口を聞くのが嫌
- 生活レベルの違いがきつい
というのがその3つ。
そして、
この3つのうちで自分がどれでよく悩むかというのは、相手や自分の性格パターンと組み合わせによって異なります。
今日はママ友との人間関係について。
ママ友という人間関係
メディアでもママ友に関するトラブルが話題になったりと何かとネガティブなイメージが多いママ友という人間関係。
しかしながら、思春期の友人関係や幼児期の母子関係など心理学は様々な人間関係を研究している一方で、「ママ友」という人間関係の研究は今一つ踏み込めていないのが現状です。
そんな中、ママ友に関する心理学的所見を探してみると、日本パーソナリティ心理学会での研究論文が見つかります。
奈良女子大学の研究によると、「ママ友」という人間関係における悩みやストレスは
- 批判型
- 愚痴苦痛型
- 格差型
- 多様型
の4つのタイプに分けられるとされています。
タイプ別、ママ友の悩み
批判型
ママ友相手に対して考え方や方針が「合わない」と感じストレスになるのが「批判型」です。
「常識がない」「教育方針が合わない」などの悩みが背景にあります。
愚痴苦痛型
ママ友のネガティブな話を聞いたり合わせたりすることに最もストレスを感じるのが「愚痴苦痛型」です。
他のママ友の陰口や、担任の先生の悪口、家庭や旦那の愚痴や他のママ友の旦那の噂話など。
格差型
生活水準の違いと、それに合わせないといけないゆえのストレスが最も多い人が「格差型」です。
教育費の差やエンゲル係数、乗っている車やランチの値段。洋服や化粧品。
こういった経済背景による悩み。
「相手が貧しいからストレスを感じる」ケースより、
「相手の方がお金持ち」と思い気後れするゆえに悩むパターンが多いでしょう。
多様型
上記3つのタイプが混ざり合い、どれが一番とは言えない状況が「多様型」です。
上記3つより、漠然としたママ友関係へのストレスを感じるかもしれません。
まとめ
以上のように、ママ友関係のストレスは
- 批判型
(子育てや教育方針が違う) - 愚痴苦痛型
(愚痴や陰口を聞くのが嫌) - 格差型
(生活レベルの違いがきつい) - 多様型
(上記が混合している)
の4つのタイプに分かれます。
傾向としては、自分より内向的な人とママ友になると「批判型」のストレスを感じやすいとされています。
つまり、
自分がママ友より社交的であったり秩序を重んじる性格であると、ママ友に対して「批判型」の悩みが増えることを意味します。
一方で、相手が社交的な場合だと「格差型」のストレスを感じる可能性があります。
「格差型」の悩みを持ちやすい人は、その背景に自信のなさ、つまり「自己評価の低さ」がある人です。
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参考資料
『ママ友関係における対人葛藤経験とパーソナリティ特性との関連性』(日本パーソナリティ心理学会 J-STAGE)2019年3月10日検索