子供の声が大きいとき
外出先などで我が子の声がうるさい場合、
「今ゾウさんの声になってるよ。アリさんの声にしてみてね」
のように、動物の大きさに例えて伝えるという方法があります。
子供の声の大きさと指導
子供の頃は社会性の発達が未熟なゆえに、声の大きさが場にそぐわないことがあります。
こういった社会性の教示・指導というものは子育ての大事な要素の1つです。
そして子供達の社会性の指導に関するプロと言えば、幼稚園や保育園の先生、発達障害児などの指導を行う作業療法士や言語聴覚士が挙がります。
子供達の場面に合わせた声の大きさを指導するオーソドックスな方法の1つが、声の大きさを動物に例える手法です。
声の大きさを例える意義
イメージしやすい
声の大きさを動物や物に例える意義は大きく2つあります。
1つは、声と言う目に見えない物を具体的にイメージさせることでわかりやすくする効果です。
役になりきることができる
もう1つの意義が、子供が食いつきやすい・なりきりやすいという点です。
心理学的に、人は「~しないと」と思うより対象に「なりきる」ほうが行動を変えやすいです。
例えばスポーツで正しいフォームをイメージするより、具体的に好きな選手になりきるほうが体がスムーズに動いたりします。
子育てについても同様で、「声を小さくする」というイメージよりも「アリさんのおしゃべりをする」とアリになりきるイメージのほうがつかみやすかったりします。
実際の伝え方
その子の性格にもよりますが、「静かにしなさい」「声が大きい!」とネガティブに叱るばかりが子育てではありません。
「今、ゾウさんの声になってるね」と気づきを与え子供に考えてもらう機会を設けることも子育てかと思います。
そして、「じゃあ今度は、アリさんの声になってみようか」と促します。
「じゃあ猫さんだったらどのくらいかな?」
「アリさんと同じくらいの声は他にどんな動物がいるかな?」
などクイズやゲームのように提案をすると子供がより楽しめて興味が向くかもしれません。