前回の記事
イヤイヤ期の子育ての方針
イヤイヤ期においては、子供のイヤイヤを助長するような対応はしないよう気をつけます。
イヤイヤ期は第一反抗期と呼ばれ、個人差はありますが子供の成長過程で自然に見られる現象です。
このため「イヤイヤを0にしないといけない」肩に力を入れる必要はありません。
適切な対応をしながら、親もストレスが溜まり過ぎないよう適度な距離感で接していくといいでしょう。
では「適切な対応」とは何か。
人によって考え方は様々ですが、
イヤイヤ期においては子供のイヤイヤを緩和するような対応を心がけ、イヤイヤを助長するような対応は避けます。
イヤイヤを緩和するような対応は前回の記事で書いた通りです。
以下に、子供のイヤイヤを助長するような対応の例を挙げていきます。
イヤイヤ期のダメな対応
静かにさせるためにお菓子やスマホを与える
駄々をこねたり騒いだりしたときに、静かにさせるためみ飴をあげたりスマホを与えることは避けたほうがいいでしょう。
行動心理学的にはこういった対応を行うと
「駄々をこねる」→「好きな物をもらえる」
という関係性が習慣化してしまうと考えられています。
すると子供が「相手を困らせれば(反抗すれば・駄々をこねれば)自分の好きなことができるんだ」という因果関係を学んでしまいます。
間違った怒り方
必要以上に怒鳴ったり、形だけの叱り方は好ましくないでしょう。
必要以上に怒鳴ることは子供に恐怖心や精神的負担をかけてしまします。
怒るのではなく前回の記事で書いたようなイヤイヤを未然に防ぐ工夫を考えたほうが建設的でしょう。
「形だけの叱り方」とは文字通り親が子供に形だけ叱ることです。
例えば子供が騒いでいて、
親は「静かにしないとだめよ~」と口では言いながらソファーに座ってスマホをいじっている。
あるいはお店で子供が駄々をこねて、
「お店じゃ静かにしないといけないでしょ~」と口では言いながら子供が欲しがったお菓子を買ってあげている。
形だけの叱り方は「親としてちゃんと叱っている」というポーズを自分や周囲に言いきかせるだけで、子供には何も響きません。
形だけの叱り方は楽ですが、子供に残るものはなくむしろ子供のイヤイヤを助長します。
補足記事(上手な子供の叱り方)
参考資料
『1・2歳児の反抗・自己主張における養育者の対応と意識』( 一般社団法人 日本保育学会)2021年8月31日検索